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7.いくつの接辞・語幹を覚えればよいの?

 それでは、更に一段高い語彙力を身につけるためには、いくつの接辞・語幹を学習すればいいのでしょうか? 「語源中心英単語辞典」では、全部で400近い接辞・語幹が紹介されています。語源の知識がいくら語彙学習に役立つといっても、400もの接辞・語幹を覚えなくてはならないのだとしたら、語源で英単語を覚える前に、接辞・語幹を覚えるのに四苦八苦してしまいそうです。

 しかし、結論からいうと、いきなり400もの接辞・語幹を覚えようとしなくても、語源学習を始めることはできます。なぜなら、接辞や語幹が約400あるといっても、その中で高頻度で重要なものの数は限られているからです。

 例えば、Brownによれば、20の接頭語と12の語幹を学習することで、Webster's Collegiate Dictionary中の14,000以上の英単語の意味を推測することができるといいます。そして、14,000以上の英単語を学習する上での鍵となる20の接頭語と12の語幹は、"14 master words"と呼ばれる14の英単語に全て網羅されているといいます(ご参考までに、"14 master words"とは、precept, detain, intermittent, offer, insist, monograph, epilogue, aspect, uncomplicated, nonextended, reproduction, indisposed, oversufficient, mistranscribeの14単語のことです)。

 接辞・語幹の数は多いのは事実ですが、だからといって身構える必要はありません。これから語源学習を始めようとされる皆さんは、Brownのリストなどを参考に、まずは高頻度、重要なものから覚えていかれるといいでしょう。32の接辞・語幹を覚えるだけで、14,000以上の語彙が学習できると言われていることを考えると、はじめから400もの接辞・語幹を覚えようとしなくても、語源による英単語学習は十分にできるということがお判りいただけるでしょう。

(参考文献)
Nation, I.S.P. (1990) Teaching and Learning Vocabulary Newbury House, Mass.

註:) 「語源で覚える英単語」は、2003年8月にリニューアルしました。リニューアル後をご覧になりたい方は、「語源で覚える英単語(改訂版)」へどうぞ!

 

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