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2.語源で単語を覚えるとは?
それではその「語源で単語を覚える」とはどういうことでしょうか? ひとことでいえば、「英単語を細かいパーツに分解して、それぞれのパーツの意味を組み立ててその単語の意味を推測する」ということです。 たとえば、日本語の漢字は、偏・旁(つくり)・冠など、色々なパーツで出来ており、それぞれのパーツには、なんらかの意味があります。たとえば、ウ冠のつく字は「家」・「宅」など「家」に関する意味、草冠のつく単語は「花」・「葉」など「植物」に関する意味を持ちます。 英語では偏や旁や冠に相当するものは、その位置によって「接頭語」とか「接尾語」とか「語幹」と分類されます。単語の先頭につくものが「接頭語」、単語のお尻につくものが「接尾語」、それ以外のものが「語幹」です。どんなものがあるのか興味が湧いてきましたか?。基本的な「接頭語」「接尾語」「語幹」のサンプルを下に書いてみます。 (表は横に見ます)
先ほど漢字の意味は偏や旁によって決まりましたが、英語でも同じことです。たとえば、object、reject、project、dejectという4つの単語の成り立ちを考えてみましょうか。まず、4つの単語に共通するjectというのは「投げる」という意味です。jectはジェット機の"jet"と形が似ていますよね。ジェット機は勢いよくガスを「噴射」して飛ぶものです。この"jet"
もこのjectと関係のある単語なんですよ。 このjectにobがついたobjectですが、obとは上の表にあるとおり「〜に向かって」という意味です。だから、objectは「〜に向かってob」「投げるject」、つまり投げる標的となるものなのだから「対象」という意味になることがよく判ります。projectは「前にpro」「投げるject」のですから、前に画像を投影する、つまり「映写」する。また抽象的に「プロジェクト、計画」という意味にもなります。rejectは相手の提案を「再びre」「投げるject」、つまり投げ返してしまうので「拒絶する」です。最後のdejectはあまり聞いたことがない単語かもしれませんが、"He
was dejected to have failed the test."「彼は試験に落ちてしまって( )していた」と文脈があれば判るでしょうか?。彼が「下にde」「投げject」つけられて落ちこんでいる様子を想像すれば、「落胆した」という意味だと理解できますね。 他にもinjectionは「中にin」「投げject」られた「ものtion」なので「注射」、adjectiveは名詞「に向かってad」「投げject」添えられたものなので「形容詞」です。subjectは「主題」という意味もありますが、"The
playwright was subjected to criticism about his latest work."「その劇作家は最新作に関しての批判に( )されていた」という文脈では、批評の「下にsub」「投げられてject」しまったため、「さらされている、受けている」という意味にもなります。また、"a
Japanese subject"といえば、日本という国家の「下にsub」「投げられject」て支配されている人なので、「国民」という意味にもなります。最後に、あなたのパソコンのCD−ROMドライブにejectボタンというのがあるでしょうか?。これは「外にe」「投げるject」ので押せば中に入っていたCD−ROMがぽんと「外に出てくる」はずです。 まとめると以下の表のようになります。
どうですか?。漢字が偏や旁にわけてその意味を探ることができたように、英単語も細かいパーツに分けてその語源を探れば、どうしてそのような意味になるのか簡単に想像出来たでしょう? これこそが、「語源で単語を覚える」ということです。 |
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