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No.2 マジック・リスニングが我が家にやって来た

「第1回 マジック・リスニング体験記」では、マジック・リスニングが謳っている「英語耳」の養成とは、具体的にどのようなものであるのかを解説いたしました。

「英語耳」というといかにもあやしい感じですが、その根底には「周波数」と「リズム」における日本語と英語の違いを克服する、という理念があり、言語学的見地から非常に興味深いものである、ということが判りました。

つまり、マジック・リスニングは通り一遍の英会話教材とは違い、リスニング力養成のために非常に画期的なアプローチをとっている、ということです。しかし、製品のアプローチが画期的であるのはいいとして、マジック・リスニングに本当に効果はあるのでしょうか?

私もマジック・リスニングを実際に注文してみましたので、今回は商品到着から実際の使用感に至るまで、克明にご紹介致します!


我が家にマジック・リスニングがやって来た


マジック・リスニングを注文すると、以下の6点セットが届きます。

聴覚トレーニング用CD 1枚
専用ヘッドフォン 1個
説明書 1部
無料体験版CD 1枚
英会話CD 1枚
英会話ハンドブック 1枚

上記について1つ1つ説明させて頂きますと……。

聴覚トレーニング用CDと専用ヘッドフォン

この2つがマジック・リスニングの根幹をなす部分です。マジック・リスニング体験記No.1に書かせて頂いた通り、トレーニング用CDには機械によって特殊な処理を施された音楽と英会話が収録されています。

この処理音を専用ヘッドフォンで聞くことが、マジック・リスニングの基本です。

英会話CD と英会話ハンドブック

英会話トレーニング用CDはトレーニング用CDの英会話部分のみを抜き出したもので、英会話ハンドブックはそのトランスクリプト(英語の本文)・日本語訳・解説などが記されたものです。CDに収録されている題材は、「ホテルにて」・「買い物」・「病気になったら」旅行に関するものが大部分ですが、「音楽番組」・「ニュース」・「天気予報」など、ラジオ番組を意識したものもあります。

前回の記事にも書きましたが、トレーニング中は英会話ではなく、バックに流れている処理音に耳を傾けなくてはいけません。しかし、音楽と共に流れてくる英会話もなかなか質が高く、トラベル英会話を学習するには適した教材です。

そこで、マジック・リスニングには英会話の部分のみを収録したCDも添付されており、ユーザーが学習できるようになっているのです。

この英会話用CDには特殊処理は施されていませんので、聴く時は専用ヘッドフォンを使わなくても構いません。

説明書によると、トレーニングの合間などにこの英会話CDを聞いてみて、成果がどの位あがっているのかを測るために使用することを意図されているようです。

無料体験版CD 1枚

これはマジック・リスニングでトレーニングを実際に開始する前に、本編のトレーニングとはどういうものなのかを体験するためのCDです。製品が実際に届いてから8日以内なら、トレーニング用のCDを開封しない限り製品は返品することが出来ます。

ですから、製品が届いてから8日間は、専用ヘッドフォンやこの体験版CDを活用して 、マジック・リスニングが信頼に足る製品であるかを判断することが出来る、ということです。

マジック・リスニングは基本的にネット通販のみで、店頭販売は行っていない製品ですので(渋谷の本社にまで赴けば売ってくれるそうですが)、判断材料としてこのような体験版が提供されているのは嬉しいですね。

説明書 1部

マジック・リスニングに関する取り扱い説明書です。マジック・リスニングを使用する上での注意、効果的な使い方などが事細かに解説されていますので、熟読すると良いでしょう。


マジック・リスニングへの第一印象

私がマジック・リスニングを使用した第一印象ですが、それは「戸惑い」の一語につきます。なぜかというと、ヘッドフォンからクラシック音楽などが流れてくるのですが、その音楽の「聞こえてくる位置」・「音量」・「音質」・「残響」などがコロコロ変わるからです。

どういうことかというと、今まで突然左から聞こえていたと思った音が突然右から聞こえてきたり、今までこもって聞こえていたものが突然クリアになったり、今まで小さなスタジオで聞いていたかに聞こえた音がコンサートホール内のような音質で残響と共に聞こえてきたりするのです。

音量も音の位置も一定で、ある種の予測を持って音楽を聞くことに慣れている我々からすると、上記のような細工は慣れないもので、もしかしたら人によって好き嫌いがあるかもしれません。

ただ、マジック・リスニングがそのような細工をすることには、それなりの理由があるようです。説明書によると、それは「日本語的予測を断ち切る」ということのようです。

日本語を母国語として育った我々は、例えば「子音の後には母音が来るだろう」というような予測を常にしながら耳を働かせています。これは、例えば英語のように子音と母音とが必ずしも1対1で結びつかず、様々な組み合わせが可能である言語を聞き取る上ではマイナスに作用します。

マジック・リスニングでは音量・音質・残響などの様々な手段を用い、耳を「揺さぶる」ことで、そのような日本語的予測を断ち切ることを目指しているのです。

そのような細工は確かに耳障りで、使用中に気持ち悪くなってしまう人もいるかもしれません。ただ、大体の人はトレーニングを2〜3日続けている内にマジック・リスニングのペースにも慣れ、不快に感じることはなくなるようです。

また、「耳障り」に感じていると言うことは、それだけ自分の脳がある種の「固定観念」のもとに音を拾っていると言うことで、少し我慢するだけで英語耳が獲得できるのであればお安い御用ですが。

マジック・リスニングを使い始めて誰しもが持つ感想と言えば、上記のようなことでしょう。これを3・4日続けてみると、次に持つであろう感想は……

続けるのは難しい

に尽きると思います。確かに、一回のトレーニングでは約57分間に及ぶCDを専用のヘッドフォンで聞くだけでよいのですが、これを12日間連続で続けるのはかなりの難儀です。

更に、約57分間CDを聞いている間は、一切他の事をしてはならないのです。マジック・リスニングは聴覚を訓練する為の機材ですから、何かを見ながら/読みながらやっていると視覚にも関心がいってしまい、それだけトレーニングの効果がそがれる、といいます。

これもはっきりいって賛否両論あると思います。例えば、私は通学中電車の中などでMDで英語を聞き、TOEICに対応するリスニング力が身についた自分自身の経験から、細切れの時間を有効活用して英語学習にあてることにも利点があるものと思っています。

そうすれば、わざわざ忙しい自分のスケジュールを割くことはないし、自分のライフスタイルを変えずに英語学習の時間を用意することができるからです。

しかし、考えてみれば、「一日約60分」を「12日間続ける」というのは、英語学習のハードルとしてそれ程高いものではないでしょう(例えば、1,000時間ヒラリング・マラソンなどと比べれば、マジック・リスニングの12時間は非常に短いものです)。

次は、いよいよマジック・リスニング使用後の私についてです……


Before and After


さて、マジック・リスニングを使用したことで、私には本当に「聴覚革命」がおきたのでしょうか?

これはあくまでも私の個人的な感覚ですが、確かにマジック・リスニング使用後、私の聴覚は使用前とに比べると鋭くなったような気がします。

例えば、マジック・リスニングのトレーニング用CDではクラシック音楽が流れてきますが、何日も続けている内に、今まで「聞こえて」いてもはっきりとは「聴こえ」なかった楽器の存在に気づくことがありました。

また、トレーニング中/後にNHKラジオ講座などの英語を聞いてみると、前よりも音がはっきりと、というか響いて聞こえるようになった、という感覚がありました。

測定実験


とはいっても、私の個人的な感覚だけでは測りきれない事もあるでしょう。そこで、私はマジック・リスニングの効果を測定する為に、ある実験を行いました……

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【関連サイト】 

マジック・リスニング公式サイト

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