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語源で単語を覚えることのメリット(1) |
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それでは、語源で単語を覚えることには、どのようなメリットがあるのでしょうか? 語源学習には一般的に、以下のようなメリットがあるといわれています。
(1)はじめて出会った単語でも語源から意味を類推することが出来る例えば、biodegradableという単語について考えてみましょう。これはネイティブ用の英単語集にも出てくるような、非常に難度の高い単語です。しかし、「語源で単語を覚える」ことを実践していれば、biology、 depend、 gradation、ableという基本的な単語から、この単語の意味を類推することができます。なぜなら、biodegradableという単語は、biologyのbioと、dependのdeとgradationのgradとableという各パーツに分解すれば、意味を推測することができるからです。 具体的に見てゆきましょう…… @ biologyは「生物学」という意味です。他にも、bioengineering(生医学工学)、biochemistry(生化学)、bioethics(生物倫理学)など、生物に関係のある単語には、bioという接頭語が含まれています。今流行の、「biotechnology(バイオテクノロジー、生物工学)」も、このbioと関係があります。まず、bio=「生物」ということが判りました。 A 先程、dependという単語は、「下に」「つるす」ので、「頼る、依存する」という意味になるとご紹介しました。dependの語源がわかっていれば、biodegradable のdeも、「下に」という意味であることが判ります。Biodegradableという単語は、「生物」・「下に」という言葉と関連があるようです。 B 3番目はgradです。Progressは「前にpro」「歩くgress」ので進歩ですが、gradはこのgressの異形であり、「歩く」・「段階」という意味です。考えてみると、gradual(徐々に)もgradation(グラデーション、段階)も共に「段階」に関係のある語ですね。ゆえに、biodegradable=「生物」+「下に」+「段階」+ableまで判りました。 C 最後のableですが、be able to(〜できる)という表現は中学校でも習うのでみなさんご存知でしょう。ability(能力)、capable(能力がある)、interchangeable(互いに交換できる)という語からも判るように、ableは「〜することができる」という意味です。 これまでのところをまとめてみると、 biodegradable =「生物bio」+「下のde」+「段階grad」+「できるable」=「生物」と関係して「下の」「段階」に進むことが「できる」 というような意味だと推測できるはずです。上の式から、biodegradableはどんな意味の単語だと想像できるでしょうか? 正解を言うと、biodegradableとは、「生物分解性の」という意味です。例えば、細菌などによって無害な物質にまで分解される洗剤や容器のことを、biodegradableと言います。 Biodegradable という非常に長くて難しそうな単語でも、biology、depend、gradation、abilityという4つの単語の連想から、意味を推測することができることがお判りいただけたでしょうか? これが、語源で単語を覚えることの1つ目のメリットです。 次のページでは、語源学習の2つ目のメリットをご紹介いたします…… 次のページへ>>
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