書籍『英語学習の科学』が研究社から発売されました

編著者をつとめた書籍、『英語学習の科学』が研究社から発売されました。

タイトル:『英語学習の科学
編著:中田達也・鈴木祐一
定価:2,200円(本体2,000円+税)
発売:2022年4月25日

Amazonの紹介ページはこちらです。

帯に「第二言語習得研究の専門家11人に英語学習について聞いてみました」とある通り、第二言語習得研究(SLA)の立場から効果的な英語学習法等について論じる内容となっています。

「効果的な英語学習法を知りたい」という一般の学習者はもちろん、SLAについて本格的に学びたい学部生・大学院生にも役に立つ内容を目指しました。

書籍の詳細な目次は、出版社のwebサイトをご参照ください。

本書の最大の特徴は、豪華な執筆陣です。本書籍の執筆者はいずれもSLA研究の最前線で活躍しており、国内のみならず国際的にもそれぞれの分野で専門家として認知されています。

以下に本書籍の執筆者をご紹介します(敬称略)。

第1章 SLA 研究から考える英語学習の大原則 中田達也・鈴木祐一
第2章 単語の学習 中田達也
第3章 文法の学習 鈴木祐一
第4章 発音の学習 濱田陽
第5章 リスニングの学習 門田修平
第6章 リーディングの学習 濱田彰
第7章 スピーキングの学習 神谷信廣
第8章 ライティングの学習 新谷奈津子
第9章 英語学習と個人差 新多了
第10章 動機づけ・学習スタイル・学習ストラテジー 廣森友人
第11章 子どもの英語学習 鈴木渉
第12章 留学による英語学習 佐々木みゆき
終わりに―SLA研究の活用法と注意点 中田達也・鈴木祐一

詳細なプロフィールは以下のとおりです(「好きな英語学習法」 or 「役立った英語学習法」についてもコメントして頂きました)。

濱田陽(はまだ・よう)[第4章] 秋田大学高等教育グローバルセンター准教授。博士(教育学)。専門分野は発音・リスニング。著書に、『Teaching EFL Learners Shadowing for Listening』(Routledge)がある。好きな英語学習法はカラオケシャドーイング。

門田修平(かどた・しゅうへい)[第5章] 関西学院大学・大学院教授。Tryon社フェロー(顧問)。博士(応用言語学)。専⾨は第二言語習得。著書に『Shadowing as a Practice in Second Language Acquisition』(Routledge)などがある。役立つ学習法はシャドーイング・音読。

濱田彰(はまだ・あきら)[第6章] 神戸市外国語大学外国語学部准教授。博士(言語学)。専門分野は第二言語習得(特に読解・語彙の学習)。共著に『Rによる教育データ分析入門』(オーム社)がある。役に立った英語学習法はストラテジーを学ぶこと。

神谷信廣(かみや・のぶひろ)[第7章] 群馬県立女子大学教授。博士 (第二言語学)。専門分野は教授第二言語習得。近著に「What characteristics of recasts facilitate accurate perception when overheard by true beginners?」(Language Teaching Research)がある。好きな英語学習法は洋画鑑賞。

新谷奈津子(しんたに・なつこ)[第8章] 関西大学教授。博士(言語教育)。専門分野は第二言語習得。著書に『The Role of Input-Based Tasks in Foreign Language Instruction for Young Learners』がある。オススメの学習法は海外の有名人ツイートを読むこと。

新多了(にった・りょう)[第9章] 立教大学外国語教育研究センター教授。博士(応用言語学)。専門分野は第二言語習得(特に個人差要因)。著書に『「英語の学び方」入門』(研究社)などがある。好きな英語学習法は10分間のフリーライティング。

廣森友人(ひろもり・ともひと)[第10章] 明治大学国際日本学部教授。博士(国際広報メディア)。専門分野は英語教育・第二言語習得(特に学習者要因)。著書に『英語学習のメカニズム』(大修館書店)がある。役立ったと思う英語学習法は多読・多聴。

鈴木渉(すずき・わたる)[第11章] 宮城教育大学教授。博士(教育学)。専門分野は第二言語習得。編著書に『外国語学習での暗示的・明示的知識』『実践例で学ぶ第二言語習得研究に基づく英語指導』(大修館書店)がある。好きな英語学習法は多読と多聴。

佐々木みゆき(ささき・みゆき)[第12章] 早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(応用言語学)。専門分野は第二言語ライティング論。最近の共著に『The Handbook of Second and Foreign Language Writing』(De Gruyter Mouton社)がある。好きな英語学習法は洋書をオーディオブックunabridged版で聴くこと。

【編著者】
中田達也(なかた・たつや)[第1章・第2章・終わりに] 立教大学異文化コミュニケーション学部准教授。博士(応用言語学)。専門分野は第二言語習得(特に語彙の習得)。著書に『英単語学習の科学』(研究社)、分担執筆に『Encyclopedia of Applied Linguistics』(Wiley-Blackwell)、『Routledge Handbook of Vocabulary Studies』(Routledge)などがある。好きな英語学習法は留学。

鈴木祐一(すずき・ゆういち)[第1章・第3章・終わりに] 神奈川大学准教授。博士(第二言語習得)。専門分野は第二言語習得・外国語教育。Studies in Second Language Acquisitionなど国際学術誌の編集委員を務める。共著に『高校英語授業における文法指導を考える』や『高校生は中学英語を使いこなせるか?』(アルク)などがある。好きな英語学習法は、山中湖での英語合宿(ITC)。

従来の「英語学習本」とは一味違う、英語学習に真に役立つ画期的な書籍になったと手応えを感じています。オンライン書店アマゾンや、全国の書店で好評発売中です!

『英語学習の科学』(Amazon)

 

Studies in Second Language Acquisitionに論文が採択されました

Cambridge University Press発行の査読付き国際誌Studies in Second Language Acquisitionに論文が採択されました。ロンドン大学斉藤一弥氏の研究チームとの共同研究です。

詳細は以下の通りです。

Saito, K., Sun, H., Kachlicka, M., Robert, J., Nakata, T., & Tierney, A. (in press). Domain-general auditory processing explains multiple dimensions of L2 acquisition in adulthood. Studies in Second Language Acquisition.

Abstract

In this study, we propose a hypothesis that domain-general auditory processing, a perceptual anchor of L1 acquisition, can serve as the foundation of successful post-pubertal L2 learning. This hypothesis was tested with 139 post-pubertal L2 immersion learners by linking individual differences in auditory discrimination across multiple acoustic dimensions to the segmental, prosodic, lexical, and morphosyntactic dimensions of L2 proficiency. Overall, auditory processing was a primary determinant of a range of participants’ proficiency scores, even after biographical factors (experience, age) were controlled for. The link between audition and proficiency was especially clear for L2 learners who had passed beyond the initial phase of immersion (length of residence > 1 year). The findings suggest that greater auditory processing skill benefits post-pubertal L2 learners immersed in naturalistic settings for a sufficient period of time by allowing them to better utilize received input, which results in greater language gains and leads to more advanced L2 proficiency in the long run (similar to L1 acquisition).

The Journal of Asia TEFLに論文が採択されました

査読付き国際誌The Journal of Asia TEFLに論文が採択されました。詳細は以下の通りです。

Nakata, T., Tamura, Y. & Aubrey, S. (in press). Examining the validity of the LexTALE test for Japanese college students. The Journal of Asia TEFL.

Abstract

The question of how vocabulary knowledge of second language (L2) learners can be measured in a valid and reliable way has attracted attention from researchers. One widely used format for assessing vocabulary knowledge is a Yes/No test, where learners are asked to indicate whether they know each vocabulary word on the test. The purpose of this study was to examine whether the LexTALE test, a recently developed Yes/No English vocabulary test, can be an approximate measure of vocabulary knowledge and general proficiency for Japanese learners of English. In this study, 111 Japanese university students majoring in English took the LexTALE, an English to Japanese translation test, and the Vocabulary Size Test (VST). They were further asked to provide self-ratings of their English proficiency. Analysis showed that the LexTALE score correlated more strongly with the translation score and VST score than self-ratings of their proficiency. The results also showed that the LexTALE score correlated significantly with the TOEFL ITP® score, although some self-ratings resulted in a higher correlation. The findings suggest that for Japanese learners of English, LexTALE may be used as an approximate measure of English vocabulary knowledge and, to a lesser extent, general proficiency.

Keywords: LexTALE, vocabulary size test, yes/no test, lexical decision task, translation test

【10月3日- 10月4日 オンライン開催】ESRC-JSLARF Symposium on Second Language Acquisition

国内外の第一線でご活躍の第二言語習得関連の研究者を招待し、国際シンポジウムを開催します。Japan Second Language Acquisition Research Forum (JSLARF)とESRC(Link)の共催です。

様々な理論的・実証的アプローチから、第二言語習得研究の最前線についての2日間の講演に加えて、博士課程在籍中の院生のショットガン発表大会および大学院生および若手研究者向けのラウンドテーブルも行います。

  • 開催日時:2020年10月3日(土)10:00 – 16:20 および 10月4日(日)9:00 – 14:35
  • 会場:ウェブ会議システムZOOM上で実施 (参加登録をされた方には、前日にURL及びパスワードをお送りします)
  • 参加費:無料
  • 使用言語:英語
  • 参加申し込み・プログラム詳細:シンポジウムのウェブサイトのLink をご覧ください。

登壇予定者

October 3rd (Sat)

  1. Yuko Goto Butler (The University of Pennsylvania): Digital gaming and young L2 learning
  2. Shuhei Kadota (Kwansei Gakuin University): Exploring the input effect of shadowing training in L2 acquisition
  3. Yuichi Suzuki (Kanagawa University) & Hyenjeong Jeong (Tohoku University): The neural foundations of explicit and implicit knowledge
  4. Nobuhiro Kamiya(Gunma Prefectural Women’s University): What do mismatching gestures teach us?
  5. Kyoko Motobayashi (Ochanomizu University): Mobility, identity, and the social turn in applied linguistics
  6. Miyuki Sasaki (Waseda University): Investigating L2 writing development: What lies ahead and beyond
  7. Natsuko Shintani (Kansai University): Comparing task-based language teaching and traditional instruction

October 4th (Sun)

Round Table: Getting published in peer-reviewed international SLA journals: Tips for graduate students and early career researchers

  1. Junya Fukuta (Chuo University): Getting published in international journals in PhD Program in Japan
  2. Aki Tsunemoto (Concordia University): Getting published in international journals in PhD Program in North America
  3. Shungo Suzuki (Lancaster University): What I wish I knew when I started my PhD in the UK

Talks

  1. Takumi Uchihara (University of Western Ontario): To what extent does mode of input affect the learning of pronunciation of second language words?
  2. Ryo Nitta (Rikkyo University): Understanding learner agency from a complex dynamic systems perspective
  3. Wataru Suzuki (Miyagi University of Education): Languaging: Theory, research, and pedagogy
  4. Kazuya Saito (UCL) & Adam Tinery (Birkbeck): Having a good ear as a foundation of second language acquisition

本シンポジウムは、英国・日本の2国間グラントの支援を受けています [Link])。

ご多忙の時期とは存じますが、多くの方にご参加いただければ幸いです。

実行委員:鈴木祐一(神奈川大学)、中田達也(立教大学)、内原卓海(ウェスタンオンタリオ大学)

「語彙プロファイラー」で学習すべき英単語を見つける方法:Compleat Lexical Tutorの使い方

「語彙プロファイラー」で学習すべき英単語を見つける方法:Compleat Lexical Tutorの使い方

英単語を学ぶ上では、重要な単語を、様々な活動でバランスよく学習することが欠かせません。それでは、どのようにすれば「重要な単語」を特定できるのでしょうか?

ある単語が重要であるかどうかを判断する際に役立つ基準の1つとして、その単語の出現頻 (frequency) 挙げられます。わかりやすくいえば、会話や書籍で頻繁に使用される単語は、たまにしか出てこないマイナーな単語よりも優先して学ぶに値する、ということです。

単語の出現頻度に関して重要なことは、ごく少数の単語があらゆるテキストの大部分を占め、それ以外の大多数の単語は、ほとんどまれにしか出現しないということです。これは「Zipfの法則」と呼ばれます(Zipfの法則に関しては、こちらのYouTubeビデオの解説がわかりやすく、お勧めです)。

重要な英単語とそうでない英単語

英語では頻度に応じて、単語を以下の3つのグループに分類することが一般的で (Nation, 2013)。

単語グループ 頻度レベル 語数 カバー率
(1)    高頻度語(high-frequency words) 1000語~3000語 3000語 約94~95%
(2)    中頻度語(mid-frequency words) 4000語~9000語 6000語 約3~4%
(3)    低頻度語(low-frequency words) 10000語以上 多数 約2%

上表の「カバー率」とは、ある単語がテキスト全体の何%を占めているか(カバーしているか)を指します。例えば、英語で最も頻繁に使われる単語は定冠詞the ですが、the だけであらゆるテキストの約7%を占めると言われています(つまり、英語で文章を読むと、100語に7回の割合でtheが出てくる、ということです)。この場合、the のカバー率は7%となります。ちなみに、一般的な英語の書籍では、1ページに含まれる単語は約300語程度だと言われています。the のカバー率が7%だと考えると、1ページ中に21回もtheという単語が登場する計算になります。

英単語の3つのグループについて見てみましょう。1つ目のグループである高頻度語は、英語で最も頻度が高い3000語から構成されます。このグループに属する3000語だけで、一般的な英文テキストの約94~95%をカバーします。1語を学ぶごとにカバー率を大きく増やすことができるので、非常にコスト・パフォーマンス(費用対効果)が高い単語と言えます。英語を学習する上では、まずこの高頻度語をどのような手段(単語カードや単語帳など)を使ってでも良いので覚えましょう。

2つ目のグループである中頻度語は6000語から構成され、一般的な英文テキストの約3~4%を占めます。高頻度語と比べると1語あたりのカバー率はだいぶ下がりますが、会話・映画・小説・新聞を理解するには、6000~9000語程度を知っている必要があるという研究があります(Nation, 2006)。英語の上級者になるためには、高頻度語3000に加えて、中頻度語6000もぜひおさえておきたいところです。

3つ目のグループは、低頻度語と呼ばれます。高頻度語・中頻度語以外の単語は、すべて低頻度語に分類されます。低頻度語は数多くありますが、一般的な英文テキストにおけるカバー率はすべて合わせても2%程度にしかなりません。そのため、学習すべき優先順位は低くなります。高頻度語と中頻度語を完全にマスターしたという学習者でない限り、低頻度語をあえて学習する必要はないでしょう。

英単語を学ぶ上で重要なことは、ごく少数の単語(高頻度語)があらゆるテキストの大部分を占め、それ以外の大多数の単語(中頻度語や低頻度語)は、ほとんどまれにしか出現しないということです。例えるなら、英単語はごく少数の働き者と、その他大勢の怠け者から成り立っている、ということです。

注)「最も頻度が高い単語3000語で、あらゆるテキストの約94~95%をカバーする」といった場合の「1語」とは、「ワードファミリー」(word families) 呼ばれるものです。ワードファミリーでは、ある英単語の活用形や派生形も含めて、「1語」と数えます。例えば、includeのワードファミリーには、その活用形であるincludes, included, includingや、派生形であるinclusive, inclusionが含まれます。

語彙プロファイラーで英単語の頻度を調べる

せっかく英単語を学習するのであれば、めったに出会わない怠け者の単語ではなく、頻繁に出会う働き者の単語を学ぶようにしたいものです。働き者の単語と怠け者の単語を見分けるためには、「語彙プロファイラー」というツールが有益です。

語彙プロファイラーには様々なものがありますが、本稿ではVocabProfilerをご紹介します。VocabProfilerはケベック大学モントリオール校のTom Cobb教授が開発したもので、https://www.lextutor.ca/vp/comp/から無料で使用できます。

VocabProfilerの使い方

VocabProfilerで語彙レベルを調べるためには、画面中央のボックスに、分析したい英文テキストを貼り付けます。ここでは、例としてNew York Timesの“Republicans Grind Impeachment Inquiry to Halt as Evidence Mounts Against Trump”という記事 (2019年10月23日) を貼り付けます。

*画面中央のボックス(上の写真で青く囲った部分です)に、分析したい英語の文章を貼り付けます。

テキストを貼り付けた後は、画面右上にある“FRAMEWORKS”というボックスの中から、分析に使用する語彙リストを選択します。通常は一番上にある「BNC-COCA 1-25k」を選択することをお勧めします。

その後、画面右下にある黄色い [SUBMIT_window] ボタンをクリックします。すると、以下のように分析結果が表示されます。

分析結果の上の方にある表をご覧ください。この表の「Tokens (%)」は、それぞれの頻度レベルの単語が文中の何%を占めて(=カバーして)いるかを表します。例えば、「K-1」という行の「Tokens (%)」には「78.7%」とあります。これは、1000語レベルの単語(K-1)がこの文章全体の78.7%を占めているという意味です(1kや2kの“k”とはkilo、すなわち1000という意味です)。つまり、この英文記事中で用いられている単語の約8割は、英語で最も頻度が高い1000語が占めている、ということです。

次に、「K-2」という行の「Tokens (%)」には「7.0」とあります。これは、2000語レベルの単語(K-2)がこの文章全体の7.0%を占めているという意味です。

次に、同じ表の一番右にある「Cumul. token(%)」の行をご覧ください。この列は、「累積カバー率」(cumulative coverage) 表します。例えば、「K-1」という行の「Cumul. token (%)」には「78.7%」とあります。これは、1000語レベルまでの単語(K-1)がこの文章全体の78.7%を占めているという意味です。

その下の「K-2」という行の「Cumul. token (%)」には「85.7%」とあります。これは、2000 (k-2) ベルまでの全ての単語、すなわち、1000語レベルと2000レベルの単語を合計すると、英文中の85.7% (= 78.7% + 7.0%) 単語をカバーできる、という意味です。つまり、この英文記事で用いられている単語の85.7%は、英語で最も頻度が高い2000語から構成されている、ということです。

この表はさらに、「Coverage 95」と「Coverage 98」という2つの線で区切られています。

「Coverage 95」とは、「英文中で用いられている95%の単語をカバーするのに必要な語彙レベル」を表します。この表では、5000語レベル(k-5)の下に「Coverage 95」という区切りが入っています。つまり、この英文記事で用いられている単語の95%をカバーする上では、少なくとも5000語を知っている必要がある、ということを意味します。念のため5000語レベル(k-5)の「Cumul. token (%)」を見てみると「95.6%」となっており、英語で最も頻度が高い5000語を知っていれば、この英文記事の95%以上をカバーできる、ということが確認できました。

ちなみに、標準的なテキストであれば、3000語レベルまでの単語(高頻度語)で94〜95%の単語はカバーできることが知られています。5000語を知らないと95%のカバー率に達しないという点で、このNew York Timesの記事は比較的難易度が高いと言えます。

「Coverage 98」とは、「英文中で用いられている98%の単語をカバーするのに必要な語彙レベル」を表します。この表では、8000語レベル(k-8)の下に「Coverage 98」という区切りが入っています。つまり、この英文記事で用いられている98%の単語をカバーする上では、少なくとも8000語を知っている必要がある、ということを意味します。8000語レベル(k-8)の「Cumul. token (%)」を見てみると「98.1%」となっており、英語で最も頻度が高い8000語を知っていれば、この英文記事の98%以上をカバーできる、ということが確認できました。

95%・98%のカバー率がなぜ重要なのか?

ところで、なぜ英文中で用いられている95%(あるいは98%)の単語をカバーするのに必要な語彙レベルを知る必要があるのでしょうか? それは、「学習者が辞書などを使わずに自力で文章を理解するためには、文中の95〜98%以上の単語を知っている必要がある」という研究結果があるからです。すなわち、100語から構成されるテキストを自力で読んで理解するためには、その内の95〜98語以上が既知であることが望ましいということです。

VocabProfilerによる分析結果をふまえると、今回分析したNew York Timesの記事を自力で理解するためには、5000〜8000語レベルの語彙力が必要であると推定されます。

なお、どのくらいの英単語を知っているかを調べる際には、以下のwebサイトに掲載されているVocab Levels Test, Vocab Size Test, Updated Vocab Levels Test等のテストが活用できます。

https://www.lextutor.ca/tests/

難しい単語を特定する

分析結果の画面で一番下までスクロールすると、「Families List」と書かれたセクションがあります。ここでは、英文テキストに登場した単語が頻度レベルごとに提示されています。例えば、このセクションで1kに分類されている単語は、「最も頻度が高い単語1000」を示します。下の画面では、青字で表示されている単語がこれに該当します (a, about, across, Adam, afterなど)。

次に、2kに分類されている単語は、2000語レベルの単語を示します。上の画面では、緑色で表示されている単語がこれに該当します (accuse, aid, assist, damage, denyなど)。

各単語の後の[ ]は、その単語がテキスト中に登場した回数を指します。例えば、a_[16]は、“a”という単語が全部で16回登場したことを表します。

ここで、冒頭に示した英単語の分類に戻りましょう。英語では頻度に応じて、単語を「高頻度語」(1000語〜3000語レベル)、「中頻度語」(4000語〜9000語レベル)、「低頻度語」(10000語レベル)という3つのグループに分類することが一般的でした。

今回分析で用いたNew York Timesの記事では、中頻度語(4000語~9000語レベル)に該当するのは以下の単語です。

語彙レベル 英単語
4000語レベル chaos, ms, obstacle, senator, sergeant, suite, testimony
5000語レベル chant, enlist, smear, sow, withhold
6000語レベル deflect, deposition, hush, impeach, juror, notwithstanding
7000語レベル defiance, transparency
8000語レベル onslaught, quid, unearth
9000語レベル incriminate, subpoena

また、低頻度語(10000語レベル以上)に該当するのは以下の単語です。

語彙レベル 英単語
10000語レベル 該当なし
11000語レベル quo
12000語レベル standoff
13000〜17000語レベル 該当なし
18000語レベル ultraconservative

VocabProfiler以外の語彙プロファイラーも使ってみよう

今回ご紹介したVocabProfiler以外にも、語彙プロファイラーは多くあります。例えば、関西大学の水本篤教授が開発したNew Word Level Checker (https://nwlc.pythonanywhere.com) は、(1) New JACET 8000、(2) SVL 12000、(3) The New General Service List (NGSL)、(4) CEFR-J Wordlistという4つの語彙リストに基づいて、英単語の語彙レベルを調べることが出来ます。

New JACET 8000では、母語話者の使用頻度だけでなく、日本国内で使用されている英語教科書や入試問題などにおける出現頻度に基づき、語彙レベルを補正しています。そのため、日本における英語学習者にとっての難易度を推定したい際には、母語話者の使用頻度のみを元にした語彙リストよりも、New JACET 8000の方が適している場合もあります。

母語話者の使用頻度を知りたい場合はVocabProfilerでBNC-COCA等のリストを使い、日本における英語学習者にとっての難易度を推定したい際にはNew Word Level CheckerのNew JACET 8000を使うなど、目的に応じて使い分けると良いでしょう。

ある英文テキストの難易度を調べたり、テキスト中の重要な単語を特定する上では、語彙プロファイラーは非常に有益です。本記事の内容を参考に、語彙プロファイラーで様々なテキストを分析されてみてはいかがでしょうか?

ちなみに本記事でご紹介したVocabProfilerは、Compleat Lexical Tutor (https://www.lextutor.ca/) というwebサイトの機能の1つです。Compleat Lexical Tutorは機能が豊富で非常に素晴らしいwebサイトなのですが、多機能であるゆえに使用方法が若干わかりにくく、さらに90年代を彷彿させるデザインであるため(ずっと見ていると目がチカチカします)、とっつきにくい印象があります。本記事をきっかけに、英語学習者や英語教師にとって、Compleat Lexical Tutorがより身近なツールとなることを願っております。

なお、VocabProfilerについては、拙著『英単語学習の科学』(研究社)の2章でもご紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。

文責:
中田達也(立教大学異文化コミュニケーション学部准教授)
江口政貴(オレゴン大学言語学部博士課程在籍)
柳沢明文(ウェスタンオンタリオ大学教育学部博士課程在籍)

参考文献

Nation, I. S. P. (2006). How large a vocabulary is needed for reading and listening? Canadian Modern Language Review, 63, 59–82.

Nation, I. S. P. (2013). Learning vocabulary in another language (2nd ed.). Cambridge, UK: Cambridge University Press.

【研究結果】単語テストを累積的にするだけで英単語学習が3倍以上促進される

私が執筆した以下の論文が、TESOL Quarterly (Wiley-Blackwell)に掲載されました。

Nakata, T., Tada, S., McLean, S., & Kim, Y. A. (2020). Effects of distributed retrieval practice over a semester: Cumulative tests as a way to facilitate second language vocabulary learning. TESOL Quarterly. doi:10.1002/tesq.596

(研究の背景)

中学校や高校の英語授業で、単語に関する小テストは一般的に行われていることと思います。私も中学生や高校生の頃に英語の授業で単語帳が配布され、毎回決められた範囲に関する小テストが行われていたことを覚えています。

「テスト自体に学習効果がある」という研究結果を考慮すると、単語テストの学習効果をいかにして高めることが出来るかは、重要な研究課題であると考えられます。

* なお、テスト自体に学習効果があるというのは「テスト効果」(testing effect)と呼ばれる現象です。テスト効果に関しては、以下の記事をご覧ください。

【研究結果】本当に何かを習得したいなら、学習ではなく〇〇が効果的

先日出版された私たちの研究では、英語語彙学習における非累積テスト(non-cumulative test)と累積テスト(cumulative test)の効果を比較しました。

ここで言う「非累積テスト」とは、それぞれの出題範囲に重なりがないテストを指します。例えば、「中間テスト」では学期の前半で学習した内容が出題され、「期末テスト」では学期の後半で学習した内容が出題される時、中間テストと期末テストの出題範囲には重複がありません。よって、これらのテストは非累積テストです。

一方、「累積テスト」では、その名の通り出題範囲が累積的に増えていきます。例えば、「中間テスト」では学期の前半で学習した内容が出題され、「期末テスト」では学期の後半だけでなく前半でも学習した内容が出題される時、このテストは累積テストと呼ばれます。

数学や心理学の分野においては、累積テストの方が非累積テストよりも学習を促進することが示されています (Beagley & Capaldi, 2016; Khanna, Brack, & Finken, 2013; Lawrence, 2013; Mayfield & Chase, 2002)。しかしながら、外国語学習においても累積テストが記憶保持を促進するかどうかは、これまでの研究では明らかになっていません。

(研究の概要と結果)

上で述べたような背景をふまえ、我々の研究では英語語彙学習における累積テストと非累積テストの効果を比較しました。

参加者は薬学を専攻している日本の大学生72名でした。参加者は非累積グループと累積グループとに割り当てられました。いずれのグループでも、参加者は8週間にわたって80の医学用語を学習しました。授業は1週間に1回行われ、毎週10の英単語が導入されました。翌週の授業では、学習した単語に関する小テストが行われました。

非累積グループでは、前の週で導入された10単語が次週の小テストで出題されました。一方、累積グループでは、前の週で導入された単語だけでなく、それ以前の授業で導入された単語も出題範囲として指定されていました。

以下に非累積グループと累積グループのイメージを示します。

図1. 非累積グループのイメージ。小テスト1では「単語1~10」、小テスト2では「単語11~20」、小テスト3では「単語21~30」が出題範囲。それぞれの出題範囲に重なりがない。
図2. 累積グループのイメージ。小テスト1では「単語1~10」、小テスト2では「単語1~20」、小テスト3では「単語1~30」が出題範囲。回数を重ねるにつれて、出題範囲が累積的に増えていく。

注)累積グループ・非累積グループともに、毎週の小テストでは10問ずつ出題され、問題数に違いはありませんでした。唯一の違いは、出題範囲が異なっていたということでした。

最後の小テストの3週間後に事後テストを行い、学習効果を測定しました。その結果、累積グループの得点が非累積グループの得点を大きく上回っていました。両グループの差は非常に大きく、累積テストは非累積テストよりも3.4倍も効果的でした(日英翻訳テストで学習効果を測定した場合)。この結果は、累積テストは非累積テストと比較して語彙習得を大きく促進する可能性を示唆しています。

本研究で興味深かったのは、毎週の小テストでは非累積グループの方が累積グループよりも高い得点をとっていたにもかかわらず、学期末の事後テストでは結果が逆転し、累積グループの方が高い得点につながった、ということです。

この結果は、「短期的に学習を促進する学習法が、長期的な記憶保持を促進するとは限らない」ということを示唆しています。言い換えれば、「短期的に学習を阻害する(ように見える)学習法が、長期的な記憶保持を促進することもある」と言うことです(これは、“desirable difficulties”と呼ばれる現象です)。


図3. 累積グループと非累積グループの小テストおよび事後テスト得点。小テスト得点に関しては、非累積グループ(赤い線)が累積グループ(黒い線)を常に上回っていた。一方、事後テスト得点(グラフの一番右)に関しては両者が逆転し、累積グループ(黒い線)が非累積グループ(赤い線)よりも3倍以上高い得点に結びついた。

また、本研究の非累積グループでは80単語全てが小テストで1回ずつ出題されましたが、累積グループでは8回の小テストで全く出題されない単語が23個ありました。

しかしながら、累積グループで小テストに出題されなかった単語の事後テスト得点 (40%)は、非累積グループで小テストに出題された単語の得点(25%)を有意に上回っていました。言い換えれば、「小テストに出題されるかもしれない」と学習者に思わせるだけで良く、実際には出題しなくても十分な学習効果が期待できる、ということです。

ただし、それと同時に、累積グループで小テストに出題された単語の事後テスト得点 (56%)は、累積グループで小テストに出題されなかった単語の得点(40%)を有意に上回っていました。この結果は、「小テストに出題されるかもしれない」と学習者に期待させるだけで学習効果があるものの、実際に小テストに出題された単語の方が、そうでない単語よりも記憶保持が促進されるということを示唆しています。

すなわち、「この単語は重要なのでどうしても覚えて欲しい」という単語に関しては、小テストの出題範囲に入れるだけでなく、実際に小テストで出題した方が良い、ということです。


図4. 累積グループで小テストに出題されなかった単語の事後テスト得点 (40%)は、非累積グループで小テストに出題された単語の得点(25%)より高かった。同時に、累積グループで小テストに出題された単語の事後テスト得点 (56%)は、累積グループで小テストに出題されなかった単語の得点(40%)よりも高かった。
注)非累積グループではすべての単語が小テストに出題されたため、「非累積グループで小テストに出題されなかった」という組み合わせは存在しない。

毎週の英単語テストにひと手間加える(出題範囲を累積される)だけで単語学習が大きく促進されるというのは、非常に有益な研究結果であると考えられます。次回単語テストをする際には、新出語だけでなく、以前のテストでカバーされた単語も出題範囲に入れてみてはいかがでしょうか?

「なぜ累積テストは非累積テストよりも学習を促進するのか?」という理論的な側面に関心がある方は、以下の拙論をご参照ください。

Nakata, T., Tada, S., McLean, S., & Kim, Y. A. (2020). Effects of distributed retrieval practice over a semester: Cumulative tests as a way to facilitate second language vocabulary learning. TESOL Quarterly. doi:10.1002/tesq.596

(参考文献)

Beagley, J. E., & Capaldi, M. (2016). The effect of cumulative tests on the final exam. Problems, Resources & Issues in Mathematics Undergraduate Studies, 26, 878–888. doi:10.1080/10511970.2016.1194343

Khanna, M. M., Brack, A. S. B., & Finken, L. L. (2013). Short- and long-term effects of cumulative finals on student learning. Teaching of Psychology, 40, 175–182. doi:10.1177/0098628313487458

Lawrence, N. K. (2013). Cumulative exams in the introductory psychology course. Teaching of Psychology, 40, 15–19. doi:10.1177/0098628312465858

Mayfield, K. H., & Chase, P. N. (2002). The effects of cumulative practice on mathematics problem solving. Journal of Applied Behavior Analysis, 35, 105–123. doi:10.1901/jaba.2002.35-105

 

TESOL Quarterlyに論文が採択されました

Wiley-Blackwell発行の査読付き国際誌TESOL Quarterlyに論文が採択されました。詳細は以下の通りです。

Nakata, T., Tada, S., McLean, S., & Kim, Y. A. (in press). Effects of distributed retrieval practice over a semester: Cumulative tests as a way to facilitate second language vocabulary learning. TESOL Quarterly.

Abstract:
Research suggests that testing (or retrieval) has the potential to enhance second language (L2) vocabulary learning. Given the positive effects of testing, how L2 vocabulary learning from tests can be optimized is an important question. One way to increase the benefits of testing may be to use cumulative tests, where not only recently studied but also previously studied materials are tested. This study compared the effects of cumulative and non-cumulative quizzes on L2 vocabulary learning. Seventy-two Japanese university students were randomly assigned to the cumulative or non-cumulative group and studied 80 low frequency English vocabulary items over nine weekly classes. In both groups, participants were introduced to 10 target items in each class and completed a vocabulary quiz in the following class. In the noncumulative group, the 10 items introduced in the previous class appeared in vocabulary quizzes in the following class. In the cumulative group, not only target items introduced in the previous class but also items introduced in earlier classes were tested. Posttest results demonstrated that the cumulative tests may be twice (receptive) or three times (productive) more effective than non-cumulative tests. The findings suggest that vocabulary learning can be improved significantly by making simple changes to vocabulary quizzes.

この研究の概要を解説したブログ記事を書きました。以下をご覧ください。

【研究結果】単語テストを累積的にするだけで英単語学習が3倍以上促進される

Second Language Researchに論文が採択されました

査読付き国際誌Second Language Research (Sage)に論文が採択されました。詳細は以下の通りです。

Nakata, T. & Elgort, I. (in press). Effects of spacing on contextual vocabulary learning: Spacing facilitates the acquisition of explicit, but not tacit, vocabulary knowledge. Second Language Research.

紙媒体での出版は2021年になるようですが、オンラインで先行公開される予定です。

立教大学異文化コミュニケーション学部・異文化コミュニケーション研究科に移籍しました

2020年4月から立教大学異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション研究科に移籍しました。

担当科目は以下の通りです。

* 学部
(春学期)

College Life Planning
英語コミュニケーション教育学
Overview of Language and Communication Studies(オムニバス科目)
言語コミュニケーション研究入門(オムニバス科目)
海外留学研修

(秋学期)
Introduction to the Study of English(英語学概論)
Theories of Second Language Acquisition(第2言語習得理論)
英語科教育研究
専門演習
言語コミュニケーション研究入門(オムニバス科目)
海外留学研修

* 大学院
(春学期)

言語コミュニケーション研究基礎論
言語教育研究特殊講義A
研究指導演習
研究指導

(秋学期)
Teaching Practicum
研究指導演習
研究指導

2020年3月まで勤務した法政大学文学部英文学科には、2020年度も引き続き兼任講師として出講いたします。

今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

Routledge発行の書籍”Routledge Handbook of Vocabulary Studies”に論文が掲載されました

Routledge発行の書籍”Routledge Handbook of Vocabulary Studies”に論文が掲載されました。

書籍の詳細は以下の通りです。


書名:Routledge Handbook of Vocabulary Studies

編集:Stuart Webb

出版社:Routledge

目次と執筆者:

1 Introduction
Stuart Webb

Part I UNDERSTANDING VOCABULARY

2 The different aspects of vocabulary knowledge
Paul Nation

3 Classifying and identifying formulaic language
David Wood

4 An overview of conceptual models and thories of lexical representation in the mental lexicon
Brigitta Dóczi

5 The relationship between vocabulary knowledge and language proficiency
David D. Qian and Linda Lin

6 Frequency as a guide for vocabulary usefulness: High-, mid- and low-frequency words
Laura Vilkaitė-Lozdienė and Norbert Schmitt

7 Academic vocabulary
Averil Coxhead

8 Technical vocabulary
Dilin Liu and Lei Lei

9 Factors affecting the learning of single word items
Elke Peters

10 Factors affecting the learning of multiword items
Frank Boers

11 Learning single words vs. multiword items
Ana Pellicer-Sánchez

12 Processing single- and multi-word items
Kathy Conklin

13 L1 and L2 vocabulary size and growth
Imma Miralpeix

14 How does vocabulary fit into theories of second language learning?
Judit Kormos

Part Ⅱ APPROACHES TO TEACHING AND LEARNING VOCABULARY

15 Incidental vocabulary learning
Stuart Webb

16 Intentional L2 vocabulary learning
Seth Lindstromberg

17 Approaches to learning vocabulary inside the classroom
Jonathan Newton

18 Strategies for learning vocabulary
Peter Yongqi Gu

19 Corpus-based wordlists in second language vocabulary research, learning, and teaching
Thi Ngoc Yen Dang

20 Learning words with flashcards and wordcards
Tatsuya Nakata

21 Resources for learning single-word items
Oliver Ballance and Tom Cobb

22 Resources for learning multi-word items
Fanny Meunier

23 Evaluating exercises for learning vocabulary
Batia Laufer
Part III MEASURING KNOWLEDGE OF VOCABULARY

24 Measuring depth of vocabulary knowledge
Akifumi Yanagisawa and Stuart Webb

25 Measuring knowledge of multiword items
Henrik Gyllstad

26 Measuring vocabulary learning progress
Benjamin Kremmel

27 Measuring the ability to learn words
Yosuke Sasao

28 Sensitive measures of vocabulary knowledge and processing: Expanding Nation’s framework
Aline Godfroid

29 Measuring lexical richness
Kristopher Kyle

Part IV KEY ISSUES IN TEACHING, RESEARCHING, AND MEASURING VOCABULARY

30 Key issues in teaching single word items
Joe Barcroft

31 Key issues in teaching multiword items
Brent Wolter

32 Single, but not unrelated: Key issues in teaching single word items
Tessa Spätgens and Rob Schoonen

33 Key issues in researching multiword items
Anna Siyanova-Chanturia and Taha Omidian

34 Key issues in measuring vocabulary knowledge
John Read

35 Resources for researching vocabulary
Laurence Anthony


私は第20章の“Learning words with flashcards and wordcards”を担当し、単語カードを使った語彙学習について論じました。

今のところハードカバー版のみしか出版されていません。価格はハードカバー版が
24,000円以上(Amazon調べ)と少々お高いですが、その内廉価版のソフトカバー版が出版されずはずです。