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TOEFLを受験する上でおさえておきたい基礎知識や、TOEFLスコアアップのための学習法、今後のTOEFLの動向などをご紹介いたします。

本ページは、2006年1月にリニューアルいたしました。

リニューアル前のページは、TOEFL攻略法(旧コンテンツ)からご覧ください。 

TOEFL 

TOEFLに関する基礎知識
TOEFLとは
TOEFLデータ集
TOEFLの問題構成
TOEFLスコアについて
TOEFLサンプル問題

TOEFLの受験案内
TOEFL申込み方法
TOEFLの費用

TOEFLスコアアップ学習法
TOEFL単語攻略法
TOEFLリスニング攻略法
TOEFL文法問題攻略法
TOEFLリーディング攻略法
TOEFLライティング攻略法
TOEFLスピーキング攻略法


TOEFLに関する基礎知識

TOEFLとは

TOEFLとは"Test of English as a Foreign Language"(外国語としての英語のテスト)の略で、英語を母国語としない人々の英語能力を判定する世界規模のテストです。

TOEFLは特に米国やカナダの大学・大学院で、留学生の志願者を選抜する際に、英語力の指標として活用されています。また、近年では日本の大学における団体試験を行う例も増えてきています(最新のデータでは、国内で約350校がTOEFL団体受験を実施。うち、約250校は大学・短大)。例えば、中央大学総合政策学部では、卒業用件として「卒業時までにTOEFLで500点」という指標を掲げ、英語教育界では話題になりました。

TOEFLの3つのバージョン:TOEFL PBT・TOEFL CBT・TOEFL iBT

TOEFL関連の最近の話題では、TOEFLの最新バージョンであるTOEFL iBT (TOEFL Internet-based testing、インターネット版TOEF)が、2006年5月に日本に導入されることが挙げられます。TOEFL iBTの最大の特徴は、リスニング、リーディング、ライティングに加えて、スピーキング問題が導入されることにあります。伝統的にスピーキングが苦手といわれてきた日本人にとっては、頭の痛い変更点だといえるでしょう。

TOEFLには、2006年5月に導入されるTOEFL iBTに加えて、TOEFL PBT(TOEFL paper-based testing、ペーパー版)とTOEFL CBT(TOEFL computer-based testing、コンピュータ版TOEFL)と呼ばれるバージョンもあります。3つのTOEFLの概略をまとめると、以下のようになります。

概要
ペーパー版TOEFL(TOEFL PBT) 2000年10月以前に主流だったTOEFL試験。現在でも、TOEFL CBTの試験会場がない都道府県や、団体試験ではTOEFL PBTが引き続き使われている。
コンピュータ版TOEFL(TOEFL CBT) 2000年10月以降導入されたTOEFL試験。その名の通り、コンピュータで受験する。リスニング、リーディングに加えて、ライティング問題が導入されたのが最大の特徴。2006年5月のTOEFL iBT導入に伴い、日本での実施は終了
インターネット版TOEFL(TOEFL iBT) 2006年5月に日本導入予定のTOEFL試験。通称、「次世代TOEFL(Next Generation TOEFL、TOEFL NGTとも)」。アメリカ・カナダ・フランス・ドイツ・イタリアなど一部の国では、2005年9月〜10月にかけて、日本より一足先に導入された。CBTと同じくコンピュータで受験する。試験問題がインターネットを通じて配信されるため、この名が着いた。最大の特徴は、文法問題が廃止され、「スピーキングセクション」が新設されること。

TOEFLとTOEICの違いは?

TOEFLはTOEICと名前が似ているため、よく混同されることがあります。ここで、TOEICとTOEFLの違いを簡単にまとめてみましょう。TOEICとTOEFLは、主に以下のような点で違いがあります。

  • 目的の違い

    TOEICとTOEFLの最大の違いは、試験の目的にあります。TOEICは正式名称がTest of English for International Communicationであることからも判るように、英語によるコミュニケーション能力を判断する為の試験です。

    一方で、TOEFLは、受験者が英語圏(主にアメリカとカナダ)の大学・大学院に入学して学業を修めるだけの英語力があるかどうかを見極めることを目的としています。

  • 難易度の違い

    試験の難易度についてみてみると、TOEFLの方がTOEICよりも難しい試験であるということがいえます。これは、TOEICとTOEFLの目的の違いを考えると、納得できるでしょう。

    TOEFLの受験者の大半は、英語圏の大学/大学院への留学希望者が占めています。ですから、TOEFLは既にある程度の英語力がある受験者を対象としており、必然的に試験問題も難易度が高くなっています。

    一方で、TOEICは、幅広い層の英語力を測定することを目的としている、より一般向けの試験です。ですから、TOEFLと比較すると若干簡単な試験になっています。

  • 試験内容の違い

    TOEICとTOEFLの目的の違いは、試験内容の違いにも影響を与えています。具体的には、TOEICが日常生活やビジネスの場に即した問題が多いのに対して、TOEFLでは北米の大学生活に即したものが多いのです。

    TOEICに頻出のトピックとしては、契約、会議、請求書、人事、ショッピング、住宅、旅行に関するものが挙げられます。一方で、TOEFLでは、歴史、文化人類学、文学、天文学、生物、植物学、動物学など、よりアカデミックな内容が出題されます。

  • 問題構成の違い

    TOEICはリスニング、リーディングのみからなる、マークシート型の試験です。一方で、TOEFLはリスニング、リーディングに加えて、ライティング(iBTではスピーキングも)など、英語を「理解する能力」に加えて、英語を「産出する能力」も測定されます。

  • 国際な知名度の違い

    日本ではTOEICの方がTOEFLよりも受験者が多く、知名度も高い試験です。日本国内のTOEIC受験者は、年間約68万人(団体試験を除く)であるのに対して、TOEFL受験者は約8万人(団体試験を除く)しかいません。

    しかし、世界的にはTOEFLの方がTOEICよりもメジャーな試験です。TOEICが約60ヶ国以上の国々で実施されているのに対して、TOEFLはその3倍以上の180カ国以上で実施されています。

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TOEFLデータ集


TOEFL(R)
概要
英語を母国語としない人々の英語能力を判定する世界規模のテスト。米国やカナダの大学・大学院に正規留学をする際に、スコアの提出が要求される。
実施時期 年間30〜40回。主に土・日曜日。最新情報はCIEE日本代表部のホームページを参照。
受験制限 7日に1回のみしか受験できない。
申し込み方法 CIEE日本代表部のホームページを参照。
価格 TOEFL iBT
Regular registration(受験日の7日前まで) : 200米ドル
Late registration(受験日の前営業日まで) : 235米ドル
* 2009年7月1日より上のように値上がりしました。
試験時間 TOEFL PBT: 約1時間55分
TOEFL CBT: 約3時間30分〜4時間
TOEFL iBT: 約4時間〜4時間30分
受験者数 【国内】
TOEFL iBT:17,957 人 (2006/7〜2006/12)
TOEFL ITP(団体受験):約16万人
活用できる場所 海外の短大・大学・大学院希望者の選抜(主に北米)、英語課程の単位認定、推薦入試。
連絡先 CIEE日本代表部
TOEFL事業部
〒150-8355
東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ギャラリーフロア
TEL:03-5467-5489(月〜金、10:30-16:30)

CIEE日本代表部 (テスト開発元の米ETSより、日本でのTOEFLに関する業務を委託されているのがここ。TOEFLに関する大体の情報はここで手に入る)
TOEFL公式サイト(英語) (サンプル問題がダウンロード可能。テストの申し込みもこちらから)


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TOEFLの問題構成

TOEFLの問題構成は、TOEFL PBT・TOEFL CBT・TOEFL iBTで全く異なります。自分がどのバージョンを受ける必要があるのかを見極め、それに沿った試験対策をしておくことが必要です。バージョンごとに試験の問題構成をまとめると、以下のようになります。

ペーパー版TOEFL(TOEFL PBT)


問題数 所要時間
Listening Comprehension(リスニング) 50問 約35分
Structure & Written Expression(文法) 40問 25分
Reading Comprehension(リーディング) 50問 55分

コンピュータ版TOEFL(TOEFL CBT)


問題数 所要時間
Listening Comprehension(リスニング) 30〜49問 40〜60分
Structure & Written Expression(文法) 20〜25問 15〜20分
Reading Comprehension(リーディング) 44〜55問 70〜90分
Writing (ライティング) 1問 30分

インターネット版TOEFL(TOEFL iBT)


問題数 所要時間
Reading Section(リーディング) 約50問 60〜100分
Listening Section(リスニング) - 60〜90分
Speaking Section(スピーキング) 6問 30分
Writing Section(ライティング) 2問 60分

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TOEFLスコアについて

TOEFLではスコアの表し方も、TOEFL PBT・TOEFL CBT・TOEFL iBTで異なります。それぞれのバージョンにおける最低スコア、および最高スコアは、以下の通りです。

最低スコア 最高スコア
ペーパー版TOEFL(TOEFL PBT) 310 677
コンピュータ版TOEFL(TOEFL CBT) 0 300
インターネット版TOEFL(TOEFL iBT) 0 120

スコアの換算表は、以下のようになります。

ペーパー版TOEFL
(TOEFL PBT)
コンピュータ版TOEFL
(TOEFL CBT)
インターネット版TOEFL
(TOEFL iBT)
677 300 120
620 260 105
600 250 100
580 237 93
570 230 89
550 213 80
520 190 68
500 173 61
450 133 46
400 97 32
310 0〜30 0〜8

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TOEFLサンプル問題

TOEFLの公式サイトに、TOEFLのサンプル問題が掲載されていますので、ご覧ください。

TOEFL PBT および TOEFL CBT
Sample Questions Home (from TOEFL公式サイト)

TOEFL iBT
TOEFLR Practice Online (from TOEFL公式サイト)

他には、以下のサイトの練習問題も参考になります(ただし、あくまでも「模擬問題」であり、「公式問題」ではありません)。

TOEFL(R)テストオンライン模擬試験 (from スペースALC)

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TOEFLの受験案内

TOEFL申込み方法

日本国内でTOEFLを受験する際は、アール・プロメトリックという会社が窓口になっています。TOEFLの申し込みには、以下の4つの方法があります。

インターネットでのTOEFL申し込み
FAXでのTOEFL申し込み
電話でのTOEFL申し込み
郵送でのTOEFL申し込み

実施要項は、以下の公式サイトに掲載されています。

TOEFL PBT
TOEFL Information and Registration Bulletin for PBT/ CBT (PDF形式です)
TOEFL PBT実施要項

TOEFL CBT
TOEFL Information and Registration Bulletin for PBT/ CBT (PDF形式です)
TOEFL CBT実施要項

TOEFL iBT
TOEFL Information and Registration Bulletin for iBT

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TOEFLの費用

TOEFLの公開テスト受験料は、200ドルです。団体試験制度(通称、TOEFL ITP)を使用して受験すると、2,960円(税込)〜2,560円(税込、200名以上の場合)で受験することが出来ます。

しかしながら、TOEFL ITPは、主に学校が所属している学生のために実施するものです。ですから、御所属の学校がTOEFL ITPを実施していない場合は、通常は公開試験のみしか受験できないと考えてよいでしょう。

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TOEFLスコアアップ学習法

TOEFL英単語攻略法

TOEFLでは、ほぼ毎回のように決まって出題されるキーワードとなるような語があります。TOEFL対策の第一歩は、まずそのような「TOEFL頻出英単語」を覚えることから始めましょう。

具体的には、歴史、文化人類学、文学、天文学、生物、植物学、動物学など、TOEFLに頻出の学問領域に関する用語を覚えておくと良いでしょう(ただし、TOEFL iBTでは、専門的な低頻度語に関しては、クリックすることで意味を確認できるようになります)。

TOEFL頻出単語に関しては、以下のリストをご参考にどうぞ。

TOEFL語彙リスト (日本大学中條清美先生作成)
TOEFLによく出る100の英単語  (from All About「TOEFL・英語検定」)
TOEFLテスト単語ミニテスト

オススメ英単語教材

TOEFL対策のボキャブラリー教材としては、特に以下のようなものがおすすめです。

TOEFLテスト英単語3800 (神部 孝、旺文社)
TOEFL TEST必須英単語5000 (林 功、ベレ)
TOEFL(R)TESTによく出る英単語2500 (水本 篤・Miguel E. Corti・中田 達也、明日香出版社)

詳細は、TOEFLお薦め教材をご覧下さい。

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TOEFLリスニング攻略法


リスニング問題が試験の半分を占めるTOEICと比較すると、TOEFLではリスニング問題の比重はそれ程多くはありません。しかしながら、TOEFL PBTやCBTでは、リスニングは得点の3分の1を占めています。また、TOEFL iBTでは、integrated taskと呼ばれるリスニングとスピーキング、ライティングを統合した問題も出題されるため、TOEFL対策にもリスニング力強化は欠かせません。

TOEFL対策に有効なリスニング学習法には、以下の2つが挙げられます。

  1. リスニングの正確さ:「量より質」のリスニング学習

    まず、リスニングの正確さをつける上では、TOEICリスニング攻略法でご紹介した、「量より質」のリスニング学習が有効です。この学習法では、教材を選ぶ際には、以下の3つの基準にそうものを選びます。

    (1) CDなどで音声が確かめられる。
    (2) 英語のトランスクリプト(話されている内容を文字に書き起こしたもの、台本)がついている。
    (3) 丁寧な日本語訳や解説がついている。

    具体的な学習法としては、以下の手順に従います。
    • リスニング素材を、MD等に録音して、何回も繰り返し繰り返し聞く。
    • 何回聞いても理解できない箇所は、トランスクリプトと日本語訳で確かめる。
    • トランスクリプトを確認し、意味が判ったところで、そのフレーズを改めて聴いてみる。

    上のような作業をすることで、「聞き取れなかった箇所」を、「聞いて判る箇所」に次第に変えてゆくことができます。

    この学習法をお薦めする理由に関しては、以下の記事をご覧ください。

    英語を学ぶすべての人へ はじめに

    また、「量より質」のリスニング学習をする際には、CDやカセット・テープよりも、MD(ミニ・ディスク)を使用した学習が大変効果的です。MDをリスニング学習に使用することのメリットに関しては、以下もご覧ください。

    MDを使った英語学習

  2. リスニングの持久力:「質より量」のリスニング学習

    TOEICとTOEFLのリスニング問題では、大きく異なる点もあります。それは、TOEFLの方がリスニング問題で出題される英文が長いということです。TOEICのリスニング問題で一番長い会話が出題されるのは、Part VIの「説明文問題」ですが、それでも会話は25秒〜35秒程度の長さしかありません。一方で、TOEFL iBTでは、約4〜6分程度の会話(講義)が出題されます(ただし、TOEFLではTOEICと異なり、聞き取り中にメモをとることが可能です)。

    TOEICが短い会話を多数流し、瞬発的に意味が判るかと言うリスニングの「反射神経」を測定しているとしたら、TOEFLはアカデミックな内容をいかに深く理解できるかという点に、より焦点が置かれていると言えるでしょう。

    長い談話を理解する際には、リスニングの「正確さ」に加えて、リスニングの「持久力」を訓練する必要もあります。リスニングの「持久力」を訓練するためには、「質より量」のリスニング学習が重要です。この学習法では、1の学習法とは異なり、トランスクリプトや日本語訳は極力参照しません。

    そして、同じ箇所を何回も繰り返し聞き返すことはせず、1回だけで概要を理解するように努めます。理解できない箇所があったら、文脈や背景知識(常識)などをヒントに推測するように試みます。

    具体的には、テレビの英語ニュースや、英語のドラマなどが良いでしょう。この学習を続けることで、ある程度長さのある英文を聞き、大意を把握するトレーニングを行うことが出来ます。
TOEICでは、1の「量より質」の学習をしていれば、リスニング問題で苦労することはほとんどないでしょう。一方で、TOEICと異なり長い会話文が出題されるTOEFLでは、「量より質」の学習に加えて、「質より量」の学習も必要になります。TOEFLを今後受験する方は、上の1〜2をうまく組み合わせて学習をすると良いでしょう。

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TOEFL文法問題攻略法


TOEICと比べると、TOEFLでは文法問題の比重はそれ程高くはありません。TOEFL PBTでは、文法が独立したセクションであり、得点の3分の1を文法問題が占めていました。しかしながら、TOEFL CBTになると文法問題はライティングと統合され、TOEFL iBTでは遂に文法問題自体がなくなってしまいます。文法問題は短期間の学習で大幅なスコアアップが望める問題であったことを考えると、受験者にとっては、頭の痛い問題です。

TOEFL iBTでは遂に文法問題が出題されませんが、TOEFL PBT・TOEFL CBTの受験者のために、文法問題の攻略法を以下に示します。TOEICもTOEFLもアメリカのETSという団体が開発しているテストであるため、TOEIC・TOEFLの文法問題の内容は、非常に似通ったものとなっています。ですから、TOEFLの文法問題を攻略する際にも、TOEIC文法問題と同じ学習法で対応することが出来ます。

すなわち、「TOEFL頻出パターンを覚える」ということが最も効果的です。TOEFLの文法問題ではTOEICと同じく、頻出するパターンが決まっています。ですから、それらを確実に学習することで、迅速かつ正確に正答にたどり着けるようになります。

それでは、TOEFLの文法問題では、具体的にどのようなパターンが出題されるのでしょうか? 以下に、TOEFLに良く出る文法事項をまとめてみましたので、ご覧ください(ほぼTOEICと共通しています)。

TOEFLに良く出る文法事項

文法事項 ポイント
1 主語と動詞/代名詞の一致  ・ 単数の名詞―単数代名詞・動詞で受ける
 ・ 複数の名詞―複数代名詞・動詞で受ける
主語と動詞の間に挿入句が入っていると、対応関係がつかみにくくなるので、注意しましょう。
2 動詞の活用形  ・ in order to の後は<不定詞>

 ・ 前置詞の後は動名詞
3 可算・不可算名詞  ・ 不可算名詞の前に、manyや2以上の数詞が来たり、名詞の語尾に複数形の-sが来ていたら、それは誤り。
4 品詞 e.g.) reasonable priced⇒ reasonably priced
5 比較級  ・ moreの後にはthan がくる。
6 最上級  ・ 最上級はtheとともに使う。

 ・ one of the最上級 名詞の複数形
e.g.) one of the most popular movies
7 接辞・語根 e.g.) reduce, produce, induce, deduce
8 時制  ・ Sinceが来たら完了形。
9 前置詞  ・ Despiteは前置詞、althoughは接続詞
10 同等比較  ・ as 原級 as 〜
11 〜ingと〜edで終わる形容詞 e.g.) interesting vs interested
12 So that 構文
13 複数の主語 e.g.) The student he likes to … (2つ目の主語heは不要)
14 関係代名詞
15 その他

オススメ文法教材


TOEFL頻出パターンを学習するには、以下のようなTOEFLに特化した教材がオススメです。

はじめてのTOEFL (長本 吉斉著、明日香出版)
TOEFL test 620点 (同上)

また、パターンを覚える前提として、基礎的な文法の知識は必須になります。大学入試レベルの文法事項に自信がない方は、以下のような大学受験用参考書などで復習すると良いでしょう。

総合英文読解ゼミ (山口 俊治著、語学春秋社)
英文法解説 (江川 秦一郎著、金子書房)

詳しくは、以下をご覧ください。

役に立つものたち おすすめ文法教材
TOEFLお薦め教材

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TOEFLリーディング攻略法


TOEFLの長文問題を解く上では、以下の2つがポイントになります。

  1. 語彙力と背景知識をつける。

    TOEFLのリーディングでは、TOEIC以上に専門的な用語が多く出題されます。TOEFL英単語攻略法でご紹介しているような教材を使用し、TOEFLの頻出語をおさえておくようにしましょう。

    また、TOEICのページでもご紹介しましたが、語彙を動増強るためには、「語源で単語を覚える」という英単語学習テクニックが非常に有効です。

    「語源による英単語学習法」とは、「英単語をパーツに分解し、パーツの意味を組み立ててその単語の意味を理解する」という学習法のことです。例えば、infinity(無限)という単語は、以下のように分解することが出来ます。

    infinity = in (否定) + fin (終わり) + ity(名詞)→ 「終わりがないこと」→無限

    「語源による英単語学習」には、

    1. 未知語の意味を推測するヒントになる
    2. 意味的に結びつきのある英単語を、体系的・有機的に記憶することができる

    という利点があります。

    一般的に、低頻度でアカデミックな英単語ほど、ギリシア語・ラテン語起源のものが多いため、語源の知識が役立つようになります。ですから、TOEFL対策においては、TOEIC対策以上に、語源による英単語学習が有効性を発揮します。

    語源による英単語学習に関する詳細は、以下をご覧ください。

    語源で覚える英単語

  2. 背景知識を学ぶ。

    語彙力に加えて、TOEFLリーディング対策では背景知識も非常に重要な要素です。TOEFLのリーディングでは、学術的な専門分野(例えば、歴史、文化人類学、文学、天文学、生物、植物学、動物学など)に関する英文が出題されます。

    専門分野に関する英文を読む上では、背景知識が大いに役立ちます。背景知識があると、多少意味が判らない部分が合っても、推測で理解を補ってくれるからです。例えば、アメリカの南北戦争に関する英文を読んでいる際には、アメリカ史に関する理解があるかないかでは、全く理解度が変わってくるでしょう。

オススメリーディング教材


TOEFLリーディングに有効な教材としては、

TOEFLテスト190点完全攻略リーディング (ポール ワーデン、松谷 偉弘、ロバート ヒルキ、藤井 哲郎、アルク)

がオススメです。ただし、TOEFLのリーディング問題では専門的な英単語が多く出てきますので、ある程度TOEFLに頻出の英単語を覚えてからリーディング対策勉強を始めた方が、効率が良いかもしれません。

背景知識に関しては、TOEFLのリーディング教材や英単語教材では、各分野ごとの基礎知識を判りやすくまとめているものが多く見られます。具体的には、以下のような教材です。

「TOEFLテスト 190点完全攻略 リーディング」 CD付き (ポール ワーデン、松谷 偉弘、ロバート ヒルキ、藤井 哲郎、アルク)
TOEFLテスト英単語3800 (神部 孝、旺文社)
TOEFL TEST必須英単語5000 (林 功、ベレ)
TOEFL(R)TESTによく出る英単語2500 (水本 篤・Miguel E. Corti・中田 達也、明日香出版社)

これらを使用して学習すると、読解力・語彙力と同時に、背景知識も習得することができ、一石二鳥です。

詳細くは、以下をご覧ください。

TOEFLお薦め教材

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TOEFLライティング攻略法


TOEICがリスニング、リーディングという受動的なスキルのみを測定しているのに対して、TOEFLは伝統的にライティングなどの産出技能の測定にも力を入れてきました。2000年に日本に上陸したTOEFL CBTでは、ライティング問題が導入されましたし、2006年5月に開始されるTOEFL iBTでは、いよいよスピーキング・セクションが導入されます。

文法問題やリーディング問題などは異なり、ライティング・スピーキング問題では、小手先のテクニックではスコアアップは望めません。普段からライティングやスピーキングの練習を数多くこなし、英語の知識にとどまらず、運用能力をつけるように学習をしておく必要があります。

それでは、TOEICのライティング問題に対応するためには、普段からどのような学習をしておけば良いのでしょうか。以下の3ステップに従ってください。

  1. TOEFLで出題されるライティング問題の内容を知る

    TOEFL CBTのライティング問題

    TOEFL CBTのライティング問題では、あらかじめ決められたトピックの中から1つを指定され、その題目について30分間でエッセイを書くことが求められます。トピックはテストの際に指定され、自分で選ぶことは出来ませんので、ご注意ください。

    TOEFL CBTのライティング問題でCBTされるトピックは、以下のページに掲載されています。

    100 TOEFL Practice Writing Topics

    TOEFL iBTのライティング問題


    TOEFL iBTでは、2種類のライティング問題があります。1) Independent taskと2) Integrated taskです。1) Independent taskは、TOEFL CBTのライティング問題とほぼ同様と考えていいでしょう。お題が与えられ、それに関して30分間でエッセイを作成します。

    2番目のIntegrated taskは、TOEFL iBTで初めて導入されるタイプの問題です。Integrated taskでは、まず約3分で英文を読み(リーディング)、その後約2分間の講義を聴きます(リスニング)。その後、読んだ英文や聞いた講義に関する設問に対して、約20分間で英作文をします。

    つまり、Integrated taskは、ライティングだけにとどまらず、リーディング・リスニングの力も試される、技能横断的な問題です。これは、今までのTOEFLでは出題されたことのない、全く新しいタイプの問題ですので、事前によく問題の流れを把握しておくと良いでしょう。

    TOEFL公式サイトには、TOEFL iBTのIndependent taskおよびIntegrated taskのサンプル問題が掲載されていますので、雰囲気をつかむことが出来ます。

    Integrated Task Sample Question
    Independent Task Sample Question
  2. ライティング問題で使用できそうな表現やネタをストックしておく

    ライティング問題の対策としては、普段からライティングに役立つ表現をストックしておき、それらをルーズリーフなどに書き込んでおくと良いでしょう。また、TOEFLのライティングでは、ある程度アカデミックな言い回しが求められます。具体的には、The Academic Word List というリストに掲載されている語が使用できるようにしておくと、アカデミック・ライティングにふさわしい言い回しをすることが出来るでしょう。

    The Academic Word List

    また、表現にとどまらず、ライティング問題で使用できそうな「ネタ」をストックしておくことも重要です。具体的には、以下のページを参考にしてください。

    TOEFLライティング攻略法

  3. 模擬エッセイの作成を繰り返して、練習する

    試験の2〜3ヶ月前からは、TOEFL公式サイトのサンプル・トピックなどを参考にして、いくつかエッセイを書いておくと良いでしょう。このときに重要なのは、解答時間は本番にあわせ、なるべく本番に近い環境で実施する」ということです。

    もし判らない表現があったら、辞書に頼らずに、なんとか別の言葉を使ってパラフレーズ(言い換え)するように努力しましょう。本番では辞書が使えませんが、普段からパラフレーズの練習をしておけば、英語でなんというのか判らない表現があったとしても、あわてることはないでしょう。
ライティングは文法問題などとは異なり、「受験テクニック」があまり通用しない類の問題です。1〜3でご紹介した学習法は一見地味ですが、継続的に続けることで、TOEFLに対応できるライティング力がつくことでしょう。

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TOEFLスピーキング攻略法


最後に、TOEFL iBTで初めて導入されるスピーキング問題の攻略法を述べます。スピーキングの対策に関しては、ライティングとほぼ同じことが当てはまります。なぜなら、文字言語と音声言語と言う違いはありますが、英語を「産出する」という点においては、両者には共通点が多いからです。

TOEFL iBTのスピーキング問題を攻略する上では、以下の4つのステップに沿って対策を進めましょう。

  1. TOEFLで出題されるスピーキング問題の内容を知る

    まず、TOEFL iBTで出題されるスピーキング問題の内容を知りましょう。TOEFL iBTのスピーキング問題は、ライティング問題と同じく、1) Independent taskと2) Integrated taskの2種類に分かれます。

    1) Independent taskでは、設問が表示された後に15秒の準備時間があり、その後45秒間、その設問に対する解答を述べます。イメージとしては、即興スピーチに近いものです。

    2番目のIntegrated taskでは、ライティングと同じく、読んだ英文や聞いた講義に関する設問に対して、口頭で解答を述べます。解答時間はいずれも60秒で、計4題が出題されます。

    スピーキング問題は、TOEFL iBTで新規に導入される、全く新しいタイプの問題です。TOEFL公式サイトには、TOEFL iBTのIndependent taskおよびIntegrated taskのサンプル問題が掲載されていますので、それらを参考にして、イメージをつかむようにしてください。

    TOEFL iBT Speaking Section Sample Questions
  2. スピーキング問題で使用できそうな表現やネタをストックしておく

    第2のステップは、ライティングと同様、スピーキング問題で使用できそうな表現やネタをノートなどに記録し、ストックしておくことです。もし、ライティングの学習も平行して進めているのであれば、ライティングと同じノートに記録してももちろん良いでしょう。

    【関連リンク】
    英検1級二次試験対策
    TOEFLライティング攻略法

  3. 単文レベルで日英翻訳の練習

    2でスピーキングに役立つ表現やネタをストックしたら、単文レベルで英語を産出する練習をしてみましょう。具体的には、NHKラジオ講座のテキストなどを使用すると良いでしょう。

    ラジオ講座というと、「英語の本文」⇒「日本語訳」という流れ学習し、リスニング教材として用いるのが一般的だと思います。ただ、「英語の本文」⇒「日本語訳」の学習がすんだら、今度は逆に「日本語訳」⇒「英語の本文」という流れで学習を進めてみると、スピーキング教材としても活用できます。つまり、テキストの日本語訳を元に自分なりの英文を口に出してみて、それをお手本の英文と照らし合わせてみるのです。

    このような英文和訳のトレーニングをすることで、「言われれば判る」表現と、「自分から生み出せる表現」のギャップを埋めることができます。また、自分なりの英文をテキストの英文と照らし合わせることで、自己流の英語をより自然で正確なものに矯正することができ、結果的にスピーキングの表現力がアップします。

    もちろん、以上のような学習は、ラジオ講座以外のどんなリスニング教材でも応用することができます。教材を選ぶ際には、以下の3つの条件を満たしている教材を使用すると良いでしょう(TOEFLリスニング学習法を参照)。

    (1) CDなどで音声が確かめられる。
    (2) 英語のトランスクリプト(話されている内容を文字に書き起こしたもの、台本)がついている。
    (3) 丁寧な日本語訳や解説がついている。
  4. 模擬スピーチの作成を繰り返して、練習する

    英語を口に出すことに慣れてきたら、いよいよ模擬スピーチの練習をしましょう。模擬スピーチをする際には、MDプレーヤーとマイクを用意し、一定時間マイクに向かってひたすらしゃべり続けるという学習法がお薦めです。TOEFL iBTのスピーキング問題を意識して、45秒〜60秒間、英語だけで即興スピーチをしてみましょう。

    どうしても英語で何と言うのか判らない表現があったら、本来であればパラフレーズ(別の言葉を使って言い換えること)するのが理想ですが、練習の間は、日本語のまま吹き込んでしまっても良いでしょう。そして、制限時間が終わったら、自分が英語に出来なかった表現は英語では何というのか、辞書などで調べておきます。

    このような練習を重ねるにつれて、自分が英語で表現できることの幅が次第に広がっていくことが実感できると思います。また、録音時間を少しずつ長くしてゆけば、英語で話すことへの苦手意識が徐々になくなり、最終的にはかなりまとまった長さのスピーチができるようになることでしょう。


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