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TOEICを受験する上でおさえておきたい基礎知識や、TOEICスコアアップのための学習法、今後のTOEICの動向などをご紹介いたします。

本ページは、2005年10月にリニューアルいたしました。

リニューアル前のページは、TOEIC攻略法(旧コンテンツ)からご覧ください。 

TOEIC 

TOEICに関する基礎知識
TOEICとは
TOEIC試験問題の特徴
TOEICデータ集
TOEICの問題構成
TOEICスコアについて
TOEICサンプル問題
TOEICテスト結果
新TOEICテスト(TOEICリニューアル)について

TOEICの受験案内
TOEIC申込み方法
TOEICの費用
TOEIC試験当日の流れ

TOEIC LPIについて
TOEIC LPIとは
TOEIC LPIデータ集

TOEICスコアアップ学習法
TOEIC対策におすすめの教材
TOEIC単語攻略法
TOEICリスニング攻略法
TOEICリーディング攻略法(文法問題)
TOEICリーディング攻略法(読解問題)
TOEIC受験のためのテクニック集


TOEICに関する基礎知識

TOEICとは

TOEICとは"Test of English for International Communication"の略であり、英語によるコミュニケーション能力を評価する試験です。世界の約60カ国で実施されており、年間受験者数は約400万人にのぼります。TOEICは、アジア(特に日本と韓国)の受験者が多く、日本国内だけで、2004年度には約143万人が受験しました。

英検は毎年約250万人が受験していますので、延べ受験者数でいえば、TOEICは英検には及びません。しかしながら、近年は英検が受験者数を減らしているのに対して、TOEICの勢いが目立ちます。かつて「英語検定試験の代名詞」と言われた英検は、1999年度には約350万人の受験者がいましたが、2002年度には約260万人となり、約4分の3の規模に縮小しました。

同じ期間で、TOEICの年間受験者が約87万人から約130万人へと約52%も増加したことを考えると、2つの試験の勢いの違いがよく判ります。

TOEICの最大の特徴として、ビジネスの世界で活用されていることが挙げられます。英検では、受験者の約8割を中学・高校生が占めていますが、TOEICでは、受験者の大半を大学生〜社会人が占めています。

2003年7月に655社を対象にして行われた「第12回TOEICRテスト活用実態報告」によれば、「TOEICスコアを社員採用時に考慮している」という企業は約54%を占めており、「将来は考慮したい」という企業を合わせると約8割に達します。

外資系企業では、日本IBMが、昇進条件として課長以上へはTOEIC600点、次長以上には730点という基準を設けたことはよく知られています。最近では、松下電器産業、小松製作所、帝人、シャープなど、日本企業の中にも昇進条件としてTOEICを打ち出しているところが多くあります。

外資系企業や英語の専門職に限らず、日本の多くのビジネスマンにとって、TOEICは身近な試験になりつつある、と言えるでしょう。

【関連サイト】
TOEIC公式サイト
TOEICと英検の仁義なき戦い (from All About「TOEIC・英語検定」)

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TOEIC試験問題の特徴

TOEIC試験問題の特徴としては、以下のような点が挙げられます。

  1. 試験問題の50%がリスニングである。

    TOEICの一番の特徴は、問題の半分がリスニング問題であるということです。このリスニング比率50%というのは、TOEFLの33%や、英検準1級・英検1級の約25%を大きく上回ります(ただし、英検の2〜5級はリスニング問題の配点比率が高く、全体の40〜50%を占める)

    日本の英語教育では、リスニングがあまり重視されてきたとは言えないため(2006年度から、センター試験にやっとリスニングが導入されるというのが象徴的かもしれません)、TOEIC攻略の第1の鍵は、リスニングへの苦手意識をなくすことだと言えます。

  2. 短時間で、多くの問題を解かなくてはいけない。

    TOEICのもうひとつの特徴は、問題数の多さです。TOEFL(最大130問。ペーパー版の場合)や、英検(50〜80問)と比較すれば、TOEICの総問題数200問というのは、いかに多いかがお判りいただけるでしょう。

    しかし、TOEICの問題の難易度は、TOEFLや英検1級等と比較すると、決して高くはありません。つまり、TOEICという試験は、リスニングが半分を占める、「質より量の試験」と言うことができるでしょう。

    TOEICを攻略するには、何よりも200問という長丁場を乗り切るだけの集中力と持久力が必要です。また、試験時間は2時間と限られていますので、1つの問題を解くのにあまり長い時間をかけることが出来ません。集中力、持久力、そしてスピードが、TOEIC攻略のキーワードです。

  3. 日常生活、ビジネス関連の話題が中心である。

    TOEICの3つ目の特徴は、出題内容は、日常生活・ビジネス関連の話題が中心であるということです。英検では時事問題や論説、TOEFLではアカデミックな文章が出題されることもありますが、TOEICはそれらと比較すると、ビジネス・シーンを意識したより日常的なものが中心となります。

    例えば、TOEICに頻出のトピックとしては、契約、会議、請求書、人事、ショッピング、住宅、旅行に関するものが挙げられます。
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TOEICデータ集


TOEIC(R)テスト(TOEIC)
概要 英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト。
世界約60ヶ国で実施。企業・学校等での団体受験者も多く、約2,600の団体が採用(2006年度)。
実施方法 筆記(すべてマークシート)。
実施時期 年8回(1、3、5、6、7、9、10、11月)
価格 公開テスト:5,985円(税込み) * 2009年9月より。
団体テスト(通称、TOEIC IP):4,040円(税込)。
問題構成 リスニング:100問(45分)
リーディング:100問(75分)
試験内容 日常会話、ビジネス。
所要時間 120分
受験者数 【世界】
約450万人(年間、約60ヶ国で実施)
【国内】
年間152万6,000人(2006年度)
(内、団体受験:86万人、公開テスト:66.6万人)
団体受験実績 約2,600の団体が採用(2006年度)
活用できる場所 企業:新入社員の英語能力測定、海外出張や駐在の基準、昇進・昇格の要件。
教育機関:英語課程の単位認定、推薦入試。
連絡先 【公開テスト】
(財)国際ビジネスコミュニケーション協会
TOEIC運営委員会 東京業務センター
〒100-0014
東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル
TEL: 03-3581-4701 、0120-40-1019

TOEIC公式サイト

【団体テスト】
(株)国際コミュニケーションズ・スクール
〒100-0014 
東京都千代田区永田町2-14-2
山王グランドビル9F
TEL:03-5521-5911 
FAX:03-5521-5915

TOEIC団体特別受験制度
関連がある試験 TOEIC Bridge:英語初級〜中級者を対象としたTOEICの「ジュニア版」と呼ばれるテスト。TOEICよりも難易度が低く、また問題数と試験時間もTOEICの半分であるため、中学生〜大学生(初級)の受験に適する。

TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト:マークシート式の従来型の試験では、「英語の知識を測ることはできても、運用能力を測ることはできない」と批判があった。そこで誕生したのが、この「TOEIC(R)スピーキングテスト/ライティングテスト」。
新テストでは英語を「話す」「書く」問題が出題され、英語による表現力が問われるより実践的なテストとなっている。

TOEIC LPI(Language Proficiency Interview):ネイティブ・スピーカーとの面接試験で英会話力を測定。試験時間は20〜25分。受容知識しか測定できないTOEICを補完するために活用されることが多い。

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TOEICの問題構成

Listening Section 全100問

Part I(写真描写問題)10問
1問につき1つの写真が、問題用紙に印刷されている。それぞれの写真について、4つの英文が流れてくるので、その写真の内容を最もよく表しているものを選ぶ。

Part II(応答問題)30問
短い質問文が1つテープから流れてくる。それに続いて流れてくる3つの英文の中から、はじめに読まれた質問に対する答えとして最も適切なものを選ぶ 。

Part III(会話問題)30問
2人の人物間の短い会話が流れてくる。会話に関する質問を読んで、その質問に対する答えとして最も適切なものを、4つの選択肢の中から選ぶ 。

Part IV(説明文問題)30問
長めの英文がテープから流れてくる。英文に関する質問を読んで、その質問に対する答えとして最も適切なものを、4つの選択肢の中から選ぶ 。

Reading Section  全100問
Part V(単文穴埋め問題)40問
単文中の空所に入る語句を4つの選択肢の中から1つ選び、文章を完成させる。

Part VI(長文穴埋め問題)12問
長文中の空所に入る語句を4つの選択肢の中から1つ選び、文章を完成させる。

Part VII(読解問題)48問
問題用紙に印刷された長文を読み、その内容に関する質問に対する答えとして最も適切なものを4つの選択肢の中から選ぶ。

(全てマークシート方式。Part IIのみ三択で、それ以外は四択)


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TOEICスコアについて

TOEICのスコアは10点から990点までの5点刻みのスコアで表されます。英検のように、合否はありません。また、英検は5級〜1級までの級に分かれていますが、TOEICではそのような級はありません(ただし、TOEIC Bridgeという名前のTOEICの「ジュニア版」ともいうべき試験があります。これはTOEICよりも難易度が低く、また問題数と試験時間もTOEICの半分であるため、中学生〜大学生(初級)の受験に適しています)。

TOEICスコアの内訳は、リスニング・セクションとリーディング・セクションともに、5〜495点です。総合点は、2つのセクションのスコアを合計した10点〜990点になります。

TOEICスコアに関しては、他に以下のような点を押さえておくと良いでしょう。

  • リスニング・セクションの方がリーディング・セクションよりも、点が取りやすい(平均点が高い)。

  • 「1問=5点」のような、単純な素点に基づくスコア計算はしていない。

  • +/-25点は誤差の範囲内である。

  • 「項目応答理論(Item Response Theory)」に基づく採点をしているため、スコアの水準は一定に保たれる。

    つまり、「TOEICスコア600点の人が受験すると、試験問題や他の受験者にかかわらず、何回受験しても常に600点と判定される」ということです。詳しくは、「TOEICに点数が取りやすい月があるって本当?」をご覧ください。

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TOEICサンプル問題

TOEICの公式サイトに、TOEICのサンプル問題が掲載されていますので、ご覧ください。

TOEICサンプル問題 (from TOEIC公式サイト)

他には、以下のサイトの練習問題が参考になります(ただし、あくまでも「模擬問題」であり、「公式問題」ではありません)。

初めての人のTOEIC(R)テスト (from スペースALC)
TOEIC(R)テストパート別ドリル (from スペースALC)
TOEICデイリーミニテスト (from Yahoo!)
TOEIC450点を目指すTOEIC600点を目指すTOEIC730点を目指す (fromエイゴタウン)

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TOEICテスト結果

TOEICの試験結果は、試験日から30日以内に受験者宛に発送されます。

また、2005年7月に開始された「TOEICインターネット・サービス」を使用すると、通常よりも1週間早く、スコアを確認することができます。

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新TOEICテスト(TOEICリニューアル)について

2006年5月の公開試験から、TOEIC試験はリニューアルされました。主な変更点は以下の通りです。

(リスニング)

  1. Part I 「写真描写問題」が削減(20問⇒10問)。

  2. Part IV 「説明文問題」が増加(20問⇒30問)。

  3. Part III・IVでは、各会話に対して、3つの設問がある(従来は、Part IIIでは1問のみ、Part IVでは3〜4問程度でした)。

  4. アメリカ発音に加えて、英国・カナダ・オーストラリア・ニュージランド式の発音も出題される。

(リーディング)
  1. Part VI 「誤文訂正問題」が廃止され、「長文穴埋め問題」という新形式の問題が登場。

  2. Part VII 「読解問題」で、従来型の「Single passage」に加えて、「Double passage」形式の問題が登場。

リニューアルに関する詳細は、以下もご覧ください。

新TOEICテストについて (from TOEIC公式サイト) 
TOEICが来年5月にリニューアル! (from All About「TOEIC・英語検定」)
TOEIC高得点のチャンスは残り3回 (from All About「TOEIC・英語検定」)

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TOEICの受験案内

TOEIC申込み方法

TOEICの申し込みには、以下の3つの方法があります。

インターネットでのTOEIC申し込み
コンビに店頭でのTOEIC申し込み
申込書によるTOEIC申し込み

申し込み方法により、申込期間が異なりますので、最新の情報はTOEIC公式サイトでご確認ください。

TOEIC公開テスト受験案内   (from TOEIC公式サイト)

オススメは、インターネットによる申し込みです。インターネットを経由してTOEICに申し込むと、通常よりも1週間早く、試験結果を確認することができます。

詳細は、以下をご覧ください。

TOEICインターネット・サービス  (from TOEIC公式サイト)

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TOEICの費用

TOEICの公開テスト受験料は、6,615円(税込み)です。団体特別受験制度(= Institutional Program。通称、TOEIC IP)を使用して受験すると、4,040円(税込)で受験することが出来ます。

しかしながら、TOEIC IPは、企業や学校などが、所属している社員・学生のために実施するものです。ですから、御所属の企業・学校がTOEIC IPを実施していない場合は、通常は公開試験のみしか受験できないと考えてよいでしょう(アルクの行っている「TOEIC(R)テスト 直前対策ゼミ&IPテスト」など、一部例外はあります)。

TOEIC法人向け利用制度

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TOEIC試験当日の流れ

TOEICの試験当日は、以下の5点を忘れずにお持ちください。


1. 受験票 (TOEICの受験票は、試験日の約2週間前に発送されます)

2. 証明写真1枚

3. 公的に自己を証明する写真貼付の身分証明書(運転免許証、学生証、社員証、パスポート、住民基本台帳カードなど。有効期限内のもの)

4. 筆記用具

5. 腕時計 (携帯電話・置時計を時計として使用することは不可)


試験当日のスケジュールは、以下のようになります。

時間 内容
11:30〜 12:20 受付時間
12:20〜 12:35 事前説明(テープの音声による)
12:35〜 12:45 休憩時間
12:45〜 13:00 問題用紙の配布
13:00〜 13:45 テスト開始!
リスニング・セクション
を受験
13:45〜 15:00 リーディング・セクションを受験
15:00〜 15:15 テスト終了
問題用紙・解答用紙の回収
15:15頃 解散

詳細は、以下もご覧ください。

TOEIC試験当日の受験の手引き (from All About「TOEIC・英語検定」)
TOEIC公開テスト受験案内 (from TOEIC公式サイト)

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TOEIC LPIについて

TOEIC LPIとは

TOEICというと、マークシート式の筆記試験を思い浮かべる方が大半だと思いますが、実は、TOEICにはスピーキング試験も存在します。それが、「TOEIC Language Proficiency Interview」(以下、TOEIC LPI)です。

以前は、「TOEICの公開テストの受験者」で、かつ「TOEIC730点以上のスコア取得者」のみが受験できましたが、2005年から受験資格制限がなくなり、どなたでも受験できるようになりました。

TOEIC LPIの詳細は、以下のようになります。


TOEIC LPIデータ集

TOEIC LPI(Language Proficiency Interview)
概要 ETSが開発した英語面接試験。受容知識しか測定できないTOEICを補完するために活用されることが多い。評価は、Foreign Service Instituteが開発した評価基準(FSIスケール)に基づく。
実施方法 ネイティブ・スピーカーとの面接試験。
実施時期 年6回。1・2・4・6・9・10月の土曜日に実施。
価格 公開テスト:13,000円(税込)
団体テスト:13,000円(税込)(賛助会員価格は10,000円)
問題構成 フリーカンバセーション、ロール・プレイなど。
試験内容 日常会話。
所要時間 20〜25分。
受験者数 累計約2万人(1980〜2005年まで)。
団体受験実績 非公開。
活用できる場所 企業:海外出張や駐在の基準(特に、TOEICスコア730点以上の上級者の受験に適している)。
連絡先 【公開テスト】
(財)国際ビジネスコミュニケーション協会
TOEIC運営委員会 東京業務センター
〒100-0014
東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル
TEL: 03-3581-4701 、0120-40-1019

TOEIC LPI(Language Proficiency Interview)

【団体テスト】
(株)国際コミュニケーションズ・スクール
〒100-0014 
東京都千代田区永田町2-14-2
山王グランドビル9F
TEL:03-5521-5911 
FAX:03-5521-5915

TOEICR LPI 団体向け制度

TOEIC LPIは、現時点ではそれほど知名度は高くなく、あまり受験してもメリットはないかもしれません。ただし、一部の企業では、海外駐在員などの選抜のために、主にTOEICスコア730点以上の上級者を対象に、TOEIC LPIを実施する例があるといいます。

TOEIC LPIが現時点ではそれほど普及していない理由としては、以下のような理由が挙げられるでしょう。

  1. 英検3級以上の面接試験と違い、必須ではなく、あくまでも任意で受ける試験である。

  2. 13,000円(税込)と価格が高い。

  3. 試験の実施時期・実施場所が限られる(年間を通じて6回のみしか実施されておらず、場所も東京と大阪に限られる)。
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TOEICスコアアップ学習法

TOEIC対策におすすめの教材

TOEIC対策を始める上では、まず『TOEIC テスト新公式問題集』シリーズの使用をお薦めします。『TOEICテスト新公式問題集』シリーズの最大の特徴は、実際のTOEICテスト制作スタッフ(アメリカのETS)によって作成された問題集であるということです。そのため、「本番のTOEICに最も近い内容の問題集」となっています 。

現在多くのTOEIC対策教材が発売されていますが、新TOEICに対応した公式教材は、今のところ『TOEICテスト新公式問題集』シリーズしか出版されていません(2007年12月現在)。TOEIC対策をする上では、まず以下の『TOEICテスト新公式問題集』シリーズを強くオススメします。

TOEICテスト新公式問題集  TOEIC運営委員会 2,940円
TOEICテスト新公式問題集 Vol. 2  TOEIC運営委員会 2,940円

その他には、以下の問題集もお薦めです。

新TOEICテストリーディング問題ルール14 松本 茂・中田 達也・小坂 貴志・ブライアン 岸 ¥ 1,680 (税込) 旺文社
新TOEICテスト730点突破のルール20 松本 茂・浅岡 千利世・入野田 克俊・中田 達也・中上 健二・小坂 貴志 ¥ 2,100 (税込) 旺文社
新TOEICテスト900点獲得のルール20 松本 茂・浅岡 千利世・入野田 克俊・中田 達也・中上 健二・小坂 貴志 ¥ 2,100 (税込) 旺文社

(↑ 上記3冊は、このページの主宰者の中田が共著者として参加している書籍です)

上記以外にお薦めのTOEIC参考書については、以下のページをご覧ください。

役に立つものたち おすすめTOEIC教材


TOEIC単語攻略法


語彙力は、TOEICのリスニング、リーディングを問わず、高いスコアを取るためには欠かせない要素です。

TOEICの英単語を覚える際には、特に以下の2点に注意しましょう。

  1. TOEICに良く出る英単語を覚える。

    TOEICでは、ほぼ毎回のように決まって出題されるキーワードとなるような語があります。TOEIC対策の第一歩は、まずそのような「TOEIC頻出英単語」を覚えることから始めましょう。

    特に、「契約、会議、請求書、人事、ショッピング、住宅、旅行」はTOEICで頻繁に出題されるトピックですので、これらに関連する語彙を覚えておくと良いでしょう。

    TOEIC頻出単語に関しては、以下のリストをご参考にどうぞ。

    TOEICによく出る100の英単語(1)  (from All About「TOEIC・英語検定」)
    TOEICによく出る100の英単語(2)  (from All About「TOEIC・英語検定」)
    英語・TOEIC・英検の学習法、無料教材の提供サイト 

  2. TOEICで狙われる意外な意味を覚える。

    もう1つ見逃しがちなことは、TOEICでは、よく知られている英単語でも、日常的な意味とは違う意味で使用される場合がある、ということです。

    そのような単語の例としては、以下のようなものが挙げられます。

    一般的な意味 TOEICで頻出の意味
    chapter (本などの)章 支部
    quarter 4分の1、15分、25セント 四半期
    plant 植物、植える 工場

オススメ英単語教材

TOEIC対策におすすめの英単語集としては、以下のようなものがあります。

TOEIC TEST3000語完全マスター―出る順配列+分野別配列
TOEIC TEST英単語出るとこだけ!―得点に直結する最重要630語
TOEICテストぶんせき英単語
TOEICテストぶんせき英熟語

上記以外のオススメTOEIC教材に関しては、以下をご覧ください。

役に立つものたち おすすめTOEIC教材

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TOEICリスニング攻略法


TOEICの問題構成でも書きましたが、TOEICの特徴の1つに、リスニングが問題の半分を占めているということが挙げられます。リスニング力の強化は、TOEICスコアアップのために乗り越えなくてはいけない壁といえるでしょう。

TOEICでリスニング学習をする際に注意すべきなのは、決して「聞き流し」の勉強になってしまってはいけない、ということです。

「聞き流し」学習を避けるためには、まず教材の選び方に気をつける必要があります。具体的には、リスニング学習の教材を選ぶ際には、
  1. CDなどで音声が確かめられる。
  2. 英語のトランスクリプト(話されている内容を文字に書き起こしたもの、台本)がついている。
  3. 丁寧な日本語訳や解説がついている。
という3つの条件を満たす教材を使用しましょう。

次に、具体的な学習法ですが、リスニング素材は、カセットなりMDなりに録音して、何回も繰り返し繰り返し聞きましょう。そして、何回聞いても理解できない箇所は、トランスクリプトと日本語訳で確かめるようにして下さい。意味が判ったところで、そのフレーズを改めて聴いてみます。

上のような作業をすることで、「聞き取れなかった箇所」が、「聞いて判る箇所」に次第に変わってゆく実感が湧いてくることでしょう。

この学習法をお薦めする理由に関しては、以下の記事をご覧ください。

英語を学ぶすべての人へ はじめに

また、リスニング学習をする際には、CDやカセット・テープよりも、MD(ミニ・ディスク)を使用した学習が大変効果的です。MDをリスニング学習に使用することのメリットに関しては、以下もご覧ください。

MDを使った英語学習

オススメリスニング教材

TOEIC対策におすすめのリスニング教材としては、以下のようなものがあります。

TOEIC TEST 攻略の王道 リスニング編―邪道よ、退け!
新TOEIC TEST リスニング 出るとこだけ!
英語耳 発音ができるとリスニングができる (CD付
闘耳 発音でTOEICテストのリスニングを攻略する (CD付

上記以外のオススメTOEIC教材に関しては、以下をご覧ください。

役に立つものたち おすすめTOEIC教材

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TOEICリーディング攻略法(文法問題)


TOEICのリーディング・セクションPart V・VIは、一般に「文法問題」と呼ばれる問題です。文法問題は、TOEICの中でも、最も対策が立てやすく、かつ短期間で大幅なスコアアップが望める分野と言われています。

文法問題を攻略する鍵は、以下の2点に集約されます。

  1. TOEIC頻出パターンを覚える。

    TOEICの文法問題では、頻出するパターンが決まっています。ですから、それらを確実に学習することで、迅速かつ正確に正答にたどり着けるようになります。

    「文法問題の出題パターンを見抜くための『鉄則32』を習得することで、直前5日でスコアを100点伸ばすことができる」(小石 裕子、「TOEIC(R) TEST 英文法出るとこだけ!」より)といった指摘からも判るとおり、TOEICの文法問題は非常に類型化されており、そのパターンを習得することが重要です。

    それでは、TOEICの文法問題では、具体的にどのようなパターンが出題されるのでしょうか? 以下に、TOEICに良く出る文法事項をまとめてみましたので、ご覧ください。

    TOEICに良く出る文法事項

    文法事項 ポイント
    1 主語と動詞/代名詞の一致  ・ 単数の名詞―単数代名詞・動詞で受ける
     ・ 複数の名詞―複数代名詞・動詞で受ける
    主語と動詞の間に挿入句が入っていると、対応関係がつかみにくくなるので、注意しましょう。
    2 動詞の活用形  ・ in order to の後は<不定詞>

     ・ 前置詞の後は動名詞
    3 可算・不可算名詞  ・ 不可算名詞の前に、manyや2以上の数詞が来たり、名詞の語尾に複数形の-sが来ていたら、それは誤り。
    e.g.) many informations⇒ much information
    4 品詞 e.g.) reasonable priced⇒ reasonably priced
    5 比較級  ・ moreの後にはthan がくる。
    6 最上級  ・ 最上級はtheとともに使う。

     ・ one of the最上級 名詞の複数形
    e.g.) one of the most popular movies
    7 接辞・語根 e.g.) reduce, produce, induce, deduce
    8 時制  ・ Sinceが来たら完了形。
    9 前置詞  ・ Despiteは前置詞、althoughは接続詞
    10 同等比較  ・ as 原級 as 〜
    11 〜ingと〜edで終わる形容詞 e.g.) interesting vs interested
    12 So that 構文
    13 複数の主語 e.g.) The student he likes to … (2つ目の主語heは不要)
    14 関係代名詞
    15 その他

  2. 単語に関する「深い」知識を得ること。

    TOEICのPart V・VIは、一般に「文法問題」と言われていますが、「文法問題」というよりも、個別の英単語や熟語に関する知識を問う、「語彙・語法問題」とでも言うべき問題も出題されます。

    あるデータによれば、Part V 40問の内20〜24問以上は、このような「語彙・語法問題」であると言われています。

    これらの問題に関しては、パターンでは正答にはたどり着けないため、純粋に暗記をするしかありません。

    例としては、以下のようなものが挙げられます。

    I suggested her ( ) the car. 
    (A) sells (B) will sell (C) to sell (D) selling

    上の文章を、「私は彼女に車を売ることを提案した」という意味にするには、(A)〜(D)のどれを入れれば良いでしょうか?

    まず、文法的な知識から、(A)・(B)は間違いであることは判ります。(A)と(B)は動詞の現在形と未来形ですから、その前には主格代名詞が来なくてはいけません。しかし、ここではherという目的格・所有格代名詞が来ているので、(A)と(B)が正解ではないことは判ります。ここまでで、2分の1に絞り込むことが出来ました。

    次に、(C)と(D)ではどうでしょうか? I asked her to sell the car.と言えることを考えると、(C)が正解のように思われるかもしれません。

    しかしながら、正解は、実は(D)になります。その理由は、suggestという動詞は、「目的語には不定詞ではなく、動名詞をとる」という性質があるからです。このレベルになると、文法の知識と言うよりも、「"suggest"という単語について、いかに深く知っているか」という単語の知識を聞いている問題だと言えます。

    TOEICの「文法問題」では、一見文法問題のような形式をとりながら、実は個別の英単語の知識を問うている問題も出るということを、覚えておきましょう。

オススメ文法教材

TOEIC頻出パターンを学習するには、以下のようなTOEICに特化した教材がオススメです。

TOEICテスト650点突破!文法講義の実況中継
TOEICテストぶんせき英文法
新TOEICテスト文法・語彙問題ルール14

* 上記以外のオススメTOEIC文法教材は、以下をご覧ください。

役に立つものたち おすすめTOEIC教材

また、パターンを覚える前提として、基礎的な文法の知識は必須になります。大学入試レベルの文法事項に自信がない方は、以下のような大学受験用参考書などで復習すると良いでしょう。

総合英文読解ゼミ (山口 俊治著、語学春秋社)
英文法解説 (江川 秦一郎著、金子書房)

* 上記以外のオススメ文法教材は、以下をご覧ください。

役に立つものたち おすすめ文法教材

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TOEICリーディング攻略法(長文読解問題)


TOEICリーディング・セクションのPart VIIは、一般に「長文読解問題」と呼ばれる形式の問題です。長文問題を解く上では、以下の2つがポイントになります。

  1. 語彙力をつける。

    英単語は、リスニング、リーディングのどちらでも欠かせないと書きましたが、特にリーディングでは、リスニングに増して語彙力が重要になってきます。TOEICのリーディングで出題される英単語を覚える際には、「語源で単語を覚える」というテクニックが有効です。

    詳しくは、以下をご覧ください。

    語源で覚える英単語

    また、TOEICの長文問題では、英語の言い換えに慣れることが必要になります。なぜなら、本文と設問では、同一のものが別の表現で言い換えられていることが多いからです。

    例えば、本文では"convention center"という表現で出てきたものが、設問では"meeting center"と言い換えられている場合があります。この場合は、表面的な字面に捉われず、"convention center"も"meeting center"も、実際は同じものを指しているということにすぐに気づかねばなりません。

    このような英語の言い換えに慣れるためには、「日本語を介さずに英語を理解する」、「普段から多量の英語に触れる」、「英英辞典を使用する」などの学習が有効でしょう。

  2. 速読力をつける。

    TOEICの長文問題で最も重要なのは、この速読力です。読解力は、「正確さ」(accuracy)と「流暢さ」(fluency)の2つに分けて考えられることがあります。

    「正確さ」とは、英文をいかに正確に理解できるかという要素であり、「流暢さ」とは、英文をどの位のスピードで理解できるか、すなわち、速読力のことです。

    一般に英語のリーディングというと、「難しい文章をいかに理解できるか」という読みの「正確さ」が重視されることが多いようです。しかしながら、限られた時間内に大量の英文を読むことが求められるTOEICでは、正確さはもちろん、読みの流暢さが非常に重要になってきます。

    それでは、速読力を鍛えるためには、どのようにしたらいいのでしょうか? そのためには、比較的難易度の低い英文を多読して、読みの流暢さをつける訓練が効果的でしょう。

    多読に使用する教材を選ぶ際には、以下のような点に気をつけられると良いでしょう。

    多読に使用する教材選びの3つのポイント

    1) 使用されている語彙の中に判らない単語が少なく、辞書を引かなくても大意がほぼ判る

    2) 内容が自分の興味を引くもので、「勉強している」という意識を持たずに、取り組めるもの: 多読をする際には、文字通り、多くの量を読むことが必要になります。そのためには、「勉強している」という意識を持たずに読めるような、ご自分にとって興味深いものを選ぶと良いでしょう。

    例えば、多読教材として推理小説が薦められる場合があります。推理小説であれば、誰が犯人なのかが気になってどんどん読み進めるので、「気がついたらいつの間にかたくさん読んでいた」という状況を作りやすいからです。

    3) 完全な訳文は不要だが、難しい語句に関しては、解説があると良い。

オススメリーディング教材


多読教材としては、学習者向けの週刊英字新聞・雑誌(週刊ST、Asahi Weekly, Mainichi Weekly, The Japan Times Weekly、Mini Worldなど)などが良いでしょう。難易度が比較的低いことに加えて、難解な箇所には日本語の注釈がついているものも多いからです。

また、有料の教材を講読しないでも、WEB上には無料で閲覧でき、多読に適している教材が多くあります。以下に、その内のいくつかをご紹介いたします。

週刊ST
eigozai.com
2パラグラフで英字新聞を読もう!
The Japan Times ONLINE

TOEICのリーディング教材では、以下のようなものがオススメです。

新TOEICテストリーディング問題ルール14
新TOEIC TESTリーディングスピードマスター
新TOEIC TESTリーディング問題集

* 上記以外のオススメTOEIC教材は、以下をご覧ください。

役に立つものたち おすすめTOEIC教材

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TOEIC受験のためのテクニック集


どんな試験にも、小手先のテクニックで点数を上げるための、「受験テクニック」と呼ばれるものがあります。TOEICも例外ではありません。

TOEIC対策スクールの中には、「これだけで25点はアップ!」といった受験テクニック一覧を作成しているところもあります。ここでは、そのようなTOEIC受験のためのテクニックをご紹介いたします。


【TOEIC試験全般】

1. 判らない問題は飛ばして、後回し

2. 試験終了までには、200問全てになんらかのマークはしておく

【リスニング問題(Part I・II・III・IV)】

3. 新しい問題が流れてきたら、古い問題はやめる

4. Part I・III・IVでは、英文が流れてくる前に先読みすること

【文法問題(Part V・VI)】

5. 判らない問題は印を付けて飛ばす(1問25〜30秒が目安)。

【長文読解問題(Part VII)】

6. 判らない問題は印を付けて飛ばす(1問55〜60秒が目安)

7. いきなり本文を読み始めず、まず内容を予測する

8. 質問⇒本文の順で読む

9. 単語の言い換えに注意する


詳細は、以下の記事をご覧ください。

TOEIC高得点をとるのための9カ条 (from All About「TOEIC・英語検定」)

以下のサイトも参考になります。

TOEIC出題形式と解き方のコツ

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