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TOEICTOEICを受験する上でおさえておきたい基礎知識や、TOEICスコアアップのための学習法、今後のTOEICの動向などをご紹介いたします。本ページは、2005年10月にリニューアルいたしました。リニューアル後のページは、以下をご覧ください。 TOEIC攻略法 (2005年10月版) データ集 1、利用状況 2、問題構成 3、概要 4、対策 5、まとめ TOEIC質問集 トップページに戻る TOEICデータ集
1、TOEIC利用状況近年、注目を集めているのがこのTOEICです。TOEICとは"Test of English
for International Education"の略であり、英語によるコミュニケーション能力を10点〜990点のスコアで評価する試験です。世界の約60カ国で実施されており、年間受験者数は約200万人に上ります。 2、TOEIC問題構成Listening
Section 全100問 3、TOEICの概要TOEICの一番の特徴は、問題の半分がリスニング問題であるということです。このリスニング比率50%というのは、TOEFLの33%や、英検準1級の25%、英検1級の26%を大きく上回ります(ただし、英検の2〜5級はリスニング問題の配点比率が高く、全体の40〜50%を占める)。 まとめると、 1)TOEFLは対象がアメリカの大学に留学する人とはっきり決まっているが、TOEICは決まっていない。 2)TOEFLで試されるのは米語としての英語だが、TOEICで試されるのは国際標準語としての英語である。ゆえに、TOEFLではアメリカの文化的な背景がわからないと答えられない問題もあるが、TOEICではそのような問題はない。 ということのようです。 TOEICは「グローバルスタンダードとしての英語コミュニケーション力」を測定するとのことですが、中でもビジネス関連のものが多いです。つまり、リスニング問題では、「コピー機が壊れてしまったよ」、とか、「ボスはいつ職場に帰って来るんだい?」という会話だったり、長文問題では「あなたの会社の製品を注文しましたが……」というような抗議文や、「当ホテルの宿泊料金は……」というようなカタログ文が多い、ということです。ただし、ビジネス関連といっても本当に日常的なものばかりなので、業務経験がないからと言って不利になってしまうようなものはありません。このページの先頭に戻る 4、TOEIC対策TOEICを攻略するには、何よりも200問という長丁場を乗り切るだけの集中力と持久力が必要です。また、試験時間は2時間と限られていますので、1つの問題を解くのにあまり長い時間をかけることが出来ません。集中力、持久力、そしてスピードが、TOEIC攻略のキーワードです。以下に、各セクションごとの対策を書きます。(1)TOEICのリスニングSection1 Part I〜IV 概要のところでも述べましたが、TOEICでは200問中100問がリスニングです。これは他のどんな試験にも増して多いため、TOEICで高得点を取るためにはまずリスニング力を安定させなくてはいけません。 しかし、えてして日本人はリスニング力不足です。それもある意味当然でしょう。あなたは1日の生活の中で集中して英語に耳を傾けている時間が果たして何分あるでしょうか?。日本にいて普通の生活をしている限り、その時間は限りなくゼロに近いはずです。リスニングの訓練をせずにリスニング力が伸びるはずはありません。まずは、毎日の生活の中で英語を聴くことを習慣にしなくてはいけません。 リスニングを鍛えるにはNHKのラジオ講座をMDに録音し、毎月きちんとテキストを買って活用するのが最も確実です。ただ単に聞き流すのではなく、テキストで本文と日本語訳を参照する、という作業を必ずしてください。そうでないと結局聞き取れない単語はずっと聞き取れないままで流れて行ってしまいます。カセットテープではなくMDを使うのは頭出しなどの編集が簡単だからです。 1日中英語で放送しているラジオ局、あるいはケーブルテレビなどがありますが、NHKの講座ほどはお薦めできません。特に初心者は厳禁です。私は高校生くらいの頃、そういう類のラジオを一時期1日中つけっぱなしにしていた時がありました。英語に触れていれば自然とリスニング力が上がるのではないか、と思ったからです。でも、ああいうネイティブ向けの放送ではもちろん誰も解説してくれないため、何も理解できず結局リスニングの勉強にはなりませんでした。聞いていても逆に判らないことでフラストレーションがたまり、英語が逆に嫌いになったのではないか、という気さえします。「聴いているだけでほとんど理解できる」という上級者の域に達したのではない限り、聞き流しはやめましょう。 私自身の体験談を話すと、NHKの「やさしいビジネス英語」がとてもお薦めの番組だと聞いたので、高校三年生の8月から2月くらいまで、テープに録音したりしてやさしいビジネス英語を聞いている時がありました。でも、テキストを買わずにただ「聞き流し」ていたため、通学中など半年聞き続けても何の勉強にもなりませんでした。その時番組のダイアログはただの「ノイズ」にしか聞こえませんでした。 しかし、高三の3月くらいにこれではいけない!、と思ってまずはワン・ランク下の「ラジオ英会話」を丁寧にやり、それから「ビジネス英語」に戻ってみました。今度はテキストをちゃんと買ってやってみると、なんと1ヶ月くらいで「ノイズ」が意味の判る英語に変わっていくではありませんか!。 そうして、高三の3月はじめでは「NHK英会話」もままならなかった私ですが、テキストとMDを使った勉強を始めると短時間でみるみるうちにリスニング力が向上し、大学1年の5月に始めて受けたTOEICでは895点を取りました。リスニングは470点と好成績でした。 つまり、私の経験から、@半年の聞き流しより一ヶ月の精聴のほうがよほど効果がある、Aラジオ講座はきちんと自分のレベルにあったものを選ばねばならない、ということが導き出せるでしょう。 そして、「やさしいビジネス英語」による学習を地道に続け、1年後の大学二年生の5月にまたTOEICに再挑戦しました。そして見事、リスニングは495点中満点の495点を獲得したのでした。 はっきりいって私はいまだにbとvを聞き間違うほど耳の悪い人間です。楽器も出来ないし音感もゼロですが、そんな耳の悪い私でも集中してやれば2ヶ月でリスニングで470点、その1年後には満点も取れるようなリスニング力を手に入れることが出来たのです。 また、インターネットでもReal Playerなどのフリーソフトを使ってリスニングの勉強をすることができます。素材は色々ありますが、学習者向けにデザインされたものとしてひとつだけRandall's ESL Cyber Listening Lab(http://www.esl-lab.com/)というサイトを挙げておきます。難易度別に素材が整理されており、トランスクリプトもちゃんと読めます。作者は英語教授法を専攻し日本の大学でも教鞭をとったことがあるそうです。このページにはリンクも豊富にあるため他の英語学習に役立つサイトに行くことも出来ます。 (2)TOEICのグラマーSection2 Part V・VI TOEICのグラマーはTOEFLに比べればそれほどむずかしいものではありません。使用されている語彙はTOEFLではアカデミックで難易度の高い単語も出てきますが、TOEICではリーディング同様、ビジネス関連、あるいは日常的なものばかりです。 問題形式、対策については本質的にTOEFLと同じです。ゆえに、TOEFLの文法対策を実行している内に自然とTOEICの文法問題には対応できるようになっているはずです。詳しい学習方法についてはTOEFLのグラマーの項を参照してください。 大学受験レベルの文法事項を一通りマスターしてもTOEICの文法の点数が思わしくない方は、TOEICの出題形式に慣れていない可能性があります。そういう方は、文法の模擬試験問題がたくさん掲載された参考書を購入して問題形式に慣れてください。間違った選択肢でも、なぜこれでは間違いになるのかまできちんと丁寧に解説してあるものが良書であるといえます。 TOEICの文法対策にお薦めの教材については、こちらをご覧下さい!。(3)TOEICのリーディングSection2 Part VII TOEICの読解問題も、TOEFLのリーディングセクションに比べたら難しくはありません。使われている単語の難易度は低いですし、長文自体の長さも短いです。私はTOEICの読解用に特別に何かした記憶はありません。ラジオ講座などで毎日継続的に英語に触れていれば、聴くにしろ読むにしろ「英語を理解する」という点では両者に違いはないため、リーディングの力も自然とついているからです。TOEICの読解問題は、リスニングで付随的に伸びた読解力だけで十分対応できる範囲のものだと思います。「やさしいビジネス英語」を毎日聞いてもついていける人なら、余裕を持って解答できるはずです。 ただ、問題数が多いため「最後の問題までやる時間がなかった」という受験者は結構いるようです。そういう人は頭の中で英語を日本語に訳している可能性があります。英語で書かれている内容をそのまま理解して英語で解答すればよいのです。1つや2つ判らない単語、判らない文があったとしても、文全体の要旨さえつかめていれば回答できる問題であることが多いので、一語一語訳す完璧主義は止めましょう。 訳読の癖から抜けきれない方は、訳している暇もないほどの多量の英語を短時間で読む練習をするとよいです。いきなりペーパーバックなどに挑戦しても判るわけないので、私は初級者向けの週刊英字新聞・雑誌を購読することをお薦めします。日刊のものよりも週刊のものをお薦めするのは、週刊の方が一つ一つの記事を時間をかけて読めるので身につくことが多いからです。日刊新聞だと結局1つや2つや記事にしか目を通していない内にもう次のが来て、新聞の山と一緒に罪悪感がたまって行く……、ということになりかねません。 幸い、日本語の注釈がついている親切な学習者向けの週刊英字新聞・雑誌は、週刊ST、Asahi Weekly, Mainichi Weekly, The Japan Times Weekly、Mini Worldなどたくさんあります。駅売りのものを見るか見本誌などを注文して、自分にあったものを購読してみてはいかかでしょうか?。インターネットでそれぞれのサイトを訪れてサンプルを見比べてみてもいいでしょう。 訳読をするな、といっておきながら注釈つきのものを薦めるのはふにおちないかもしれませんが、それはラジオの聞き流しが無意味なように、リーディングにおいても消化不良があまりにも多くては無意味だからです。記事の60~70%も理解できないような読み方では「速読み」の練習にはなるでしょうが、それでは読解の訓練にはなりません。そういう意味でも、はじめの内は日本語の注釈つきのものがいいのです。そして、どうしても判らないような箇所や、ここがわからないと文章全体がわからない、という重要なところを注釈や辞書に頼るようにしてください。 そして、だんだん週刊のに慣れてきたらDaily Yomiuri, The Japan Timesなど日刊のものを読むのを習慣としていけば良いでしょう。ちなみにぼくはいまNewsweekを購読しています。Newsweekには日本語版もあるので、疑問に思ったところなどを解消できるのがいいところです。もちろんすべての記事の日本語訳があるわけではありませんが。また、TIMEには「タイムマラソン」という丁寧なタイム攻略講座があります。また、「TIME英語研究」というWebサイトでは、タイム最新号の語注を載せているので、活用すれば消化不良のまま一週間を終えることもなくなるはずです(無料でしたが、近々有料になるそうです)。 もちろん、TOEICの読解問題はタイムに比べたら構文も語彙も非常にやさしいので、TOEICのためだけならそこまでやらなくてもよい、といえます。タイム級の読解力が要求されるのは、後述しますがむしろ英検一級の方でしょう。 5、TOEICのまとめ以上がTOEIC対策でした。とにかく得点の半分を占めるリスニングを強化することがキーでしょう。そして文法はTOEFLと同じように大学受験参考書で基礎を固め、参考書の模擬問題で問題形式に慣れましょう。読解はリスニングを鍛えた時に付随的につく読解力で対応できる範囲のものだと思いますが、訳読の癖を捨てきれない人や速読の練習をしたい人は学習者向け週刊英字新聞・雑誌などを購読しましょう。 始めに述べたようにTOEICは「質より量」の試験なので、ある程度のリスニング力とある程度の速読・速解さえできれば案外高得点が取れるものです。実際、TOEICでは900点以上とっているが語彙力がないため英検一級は何度受けても落ちる、という人は少なからずいるようです。逆に言えば、タイム級の語彙力・読解力がなくても高得点が取れるのがTOEICの世界、ということかもしれません。 さあ、希望が湧いてきましたか?。TOEICは結果が英検のように合否ではなく点数で出る上に、受験料がTOEFLの半分以下なので自分の英語力を定期的に測る尺度としても適しています。就職を控えている人は迷わず、そうでない人も実力試しに1つ受けてみてはいかがですか?。このページの先頭に戻る TOEICに関する質問集TOEICは990点満点ではないのですか?。デラックスお好み焼き様 「管理者の方へ:インデックスページみてふとおもったのですが、TOEICは990点満点じゃなかったですか?たしか。」 達也 「TOEICの満点は回によって違って、990点満点のときもあれば985点満点のときもあれば980点満点の時もあります。私が受けた99年5月は、リスニングが495点満点でリーディングが485点満点だったため、合計して980点が最高点でした。 前とある英語学校のパンフレットを受けとって説明を聴きにいったのですが、その学校ではTOEIC対策講座をやっている、という割には、説明してくれた人は『ところでTOEICって何点満点でしたっけ?。900点?。』とか言ってました。結構有名なところなのに……。英会話学校に勧誘する人って口が上手いですが、そういうところで本性(?)がばれてしまうものですね(真相は役立たずなものたちスクール編にあります)。」 |
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