英語を学ぶすべての人へ > このサイトに関するおことわり
このサイトには英検・TOEIC・TOEFLなど資格試験に関する対策ページがあります。また、対策ページ以外にもこれらの資格試験の名前が頻繁に登場することと思います。といっても、私は「資格試験で高得点をとること=英語を習得すること」とは思っていませんし、これらの資格試験に全面的に賛成しているわけでもありません。たとえば、受験料として110ドル、試験日を変更するだけで40ドル、試験結果をひとつの大学に送付するにつき12ドルも課すTOEFLのような試験には、憤りに近いものさえ時折覚えます。でも、それでもなお資格試験に言及せざるを得ない理由が2つあります。
ひとつには、資格試験で総合的な英語力を測ることは出来ないにしても、英語力のおおまかな指標としての役割を果たしているように思うからです。たとえば、私は大学一年でTOEICを受験してから二年生で再受験するまで、特にこれといった試験対策はしませんでしたが、それでもスコアは伸びていました。一年間大学の授業やラジオを使った個人学習を地道に続けていた成果が現れたのだと思います。ほとんどの資格試験ではスピーキングやライティングなどの能力を測ることはできませんが、リーディング・リスニング・文法力・語彙力などを客観的に測るにはすぐれたひとつの基準である、と思います。
更に、資格試験の多くが既に日本社会に根付いているため、自分がいくら反対したところでそれらを避けるわけにはいかない、という現実的な理由もあります。例えば、アメリカの大学に留学するとしたら、自分の英語力を証明するためにTOEFLを受験しなくてはいけません。就職活動をする上で企業に十分な英語力があることを証明するには、TOEICを受験しなくてはいけないかもしれません。
作者はワシントン・アンド・リー大学で、留学生の受け入れなどを担当するOffice of International careerのスタッフの方と話をする機会が何回かありましたが、「TOEFLの点数があらかじめ高かった学生は学業的に成功する確率が高いし、低かった学生は入学したところで授業についていけないこともある」、ということを言っていました。確かに資格試験が万能ではないのは事実ですが、現時点では資格試験を積極的に避ける理由もあまり見つかりません。
このWebサイトは英語学習に偏った内容となっています。時々読者の方から、「英語学習にばかり偏らず、もっと幅広いことに興味をもたれてはどうですか」という旨のお便りを頂くことがありますが、このサイトの内容が偏っているのは私の興味が偏っているからではなく、英語学習に特化したサイトを意図しているからです。私は今まで3つのサイトの運営に係わったことがありますが、中には英語学習に全く関係ないものもありました。
また、言語とはそれ自体で独立して存在しているわけではありません。考えてみれば、人間の活動のほとんどは、言語を媒介として行われています。そのため、言語を学習するのであればこの世の中の様々な出来事に眼を向けないわけにはいきません。5月16日の「日記」にも書きましたが、英語に限らず外国語を学習することは、偏った人間を作るどころか、逆に視野の広い人間を作ってくれるのではないか、と私は思います。
外国語を学習することの効用は、外国の方と実際にコミュニュケーションをとってみると更にはっきり判ると思います。アメリカ交換留学体験記の中には、英語というツールを使いこなすことが出来たからこそ出来た、貴重な経験がたくさん書いてあります。
作者は2001年6月までアメリカ・ヴァージニア州のワシントン・アンド・リー大学に交換留学をしていますが、この大学は授業が厳しいことで有名です。入ってくる学生の高校時代のGPA(=Grade Point Average、成績の平均値。最高は4.0)は平均3.9と大変優秀である上に、教授対生徒比は1:10で、全体の63%の授業が生徒20人以下の授業であり、徹底した少人数教育が行われているからです。外国人学生も80人程度しかいないため、英語を母国語としない生徒のための授業もなく、留学生もアメリカ人学生と同じ授業を履修します。また、交換留学生といってもfull-time studentであることには変わりがないため、私はアメリカ人学生と同じ数の授業を履修しています。
以上のことからも判るように、作者は多忙な生活を送っているため、みなさんからお便りをいただいても返事を差し上げられない場合がございます。メールを下さる方には大変申し訳ないのですが、どうぞご了承ください。とはいっても、頂いたお便りにはもちろんすべて目を通させて頂いておりますし、サイトの内容に反映させていただく場合もございますので、どんどん送っていただけるとうれしいです。ひょっとしたらみなさんが忘れた頃に返事がひょっこりやってくるかもしれません。
作者は交換留学先のワシントン・アンド・リー大学で英語修辞学を専攻しました(くわしくはこちら)。要するに、簡潔で(clear)明快で(crisp)相手の心を打つ(effective)英文とはどんなものか、ということを研究したのです。修辞学を学習した上で自分のサイトの日本語の文章を読んでみると、いかに自分の文章がそれらの基準を満たさない悪文であるかが身にしみて判ってきました。学習したのは英語修辞学でしたが、良い英文を書くためのルールの多くは、良い日本語の文章を書くためにもあてはまるものなのです。
そのために学習の成果を反映させようと、「はじめに」「役に立つものたち」「役立たずなものたち」のページについては全面的な改定作業を行いました。「アメリカ交換留学体験記」「語源で覚える英単語」「資格試験攻略法」など書き直したくても書き直す時間のないページがまだまだたくさんあるのですが、現在は時間的な制約でそこまで手が回らない状態です。
昔は作者も、Windowsに付属のメモ帳やワード・パッドなどを使用してhtml言語で直接サイトを作成していました。しかし、この頃は時間的な制約からもっぱらMicrosoft
Wordで文章を作成し、それをhtml形式で保存する、という方法をとっています。Wordを使用したほうが時間もかからないし、文章を作成しながらレイアウトを確かめることもできるので、非常に助かっています。
でも、ひとつだけ問題があります。それは、ファイルに不要なhtmlソースがたくさん挿入されてしまう、ということです。そのため、このサイト内のhtmlファイルは必要以上にサイズが大きくなっています。サイトを保存しているSo-netのサーバーには、一会員5メガバイトまでという容量制限があるので本当なら不要な行を削りたいのですが………。このサイトの悪文とhtmlソースを書き直すことのできる日はいつ来るのでしょうか?。
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