授業の目標
修士or 博士課程レベルの言語コミュニケーション研究を行う上で必要な知識を習得し、自立した研究者としての基盤を確立することを目指す。具体的には、先行研究を批判的に考察した上で研究テーマを設定し、データを収集、研究成果を論文として発表する能力を養う。
授業の内容
修士or 博士課程レベルの言語コミュニケーション研究を行う上で必要な知識を、講義および演習を通して学ぶ。講義中で扱う具体例は主に英語教育を念頭に置いているが、それ以外の分野を研究対象とする受講生にも十分な配慮を行う。
成績評価方法・基準
最終レポート (30%) 、授業での発表(40%) 、クラスへの貢献度などの平常点(30%)
教科書
竹内理、水本篤 『外国語教育研究ハンドブック―研究手法のより良い理解のために』 松柏社 2014
最終レポート
授業で学習したトピックのいずれかに関してさらに深く調べ、その内容をまとめる。
例)信頼性(2章)、妥当性(2章)、推測統計(4章)、効果量(4章)、検定力分析(4章)
共有フォルダの「期末レポート参考」に入っている論文から1つ選んで、その概要を要約するのでも良い。
【規定】
分量:日本語で2000文字以上(参考文献は文字数に含めない)。
*ファイルの最後に文字数を明記すること。
締め切り:7/29(水)17時
提出先:Google Drive
■課題において不正とみなされる行為
1)インターネットなどで入手した資料を原文のまま(あるいは一部を)著者を明示せずに書き写すこと。剽窃(ひょうせつ)。いわゆるコピペ。
2)別のクラスで提出した課題を再利用すること。
3)別の学生が書いたレポートをそのまま(あるいは一部変更して)利用すること。
→ いずれかの行為が発覚すると、その課題について無得点とする。
授業スケジュール
日付 | 内容 | 担当 |
5/1 | イントロダクション Care and maintenance of your advisor |
― |
5/8 | Turbocharge your writing today 研究を効率的に進めるためのタイムマネジメント1 |
小宮 |
5/15 | Waiting for the motivation fairy 研究を効率的に進めるためのタイムマネジメント2 |
リ |
5/22 | 1章:研究をはじめる―研究計画をたてるには | ベンビ |
5/29 | 2章:測定の妥当性と信頼性―よいデータの必須条件とは | 益本 |
6/5 | 2章続き | ― |
6/12 | 3章:記述統計の基礎知識―データの特徴を説明するには | 岡本 |
6/19 | 3章続き | ― |
6/26 | 4章:推計統計の基礎知識―データから母集団を推測するには | ドムブロフスカ |
7/3 | Literature reviewを書く | 笹岡 |
7/10 | 論文執筆に役立つツール | ― |
7/17 | 文献管理と引用 Zotero
学会発表 abstractの作成、発表時の注意点 |
― |
*各回の担当者はスライド(PowerPointなど)やハンドアウトを使い、担当箇所の概要を発表する。