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2007年12月、「英語を学ぶすべての人へ」主宰者中田の8冊目の著作「連想式にみるみる身につく 語源で英単語」が発売されました! 詳細は、以下の通りです。

「語源で英単語 連想式にみるみる身につく」

書名: 「語源で英単語 連想式にみるみる身につく」

著者: 清水建二

監修: William Joseph Currie
     中田 達也

発行: 学習研究社

価格: 1,785円(税込)

発売日: 2007年12月13日

備考: CDおよび文字が消える赤シート付き。

↓ 以下のオンライン書店で、好評発売中です!

アマゾン ビーケーワン 楽天ブックス Yahoo!ブックス 紀伊國屋 

<このページの目次>
「語源で英単語」序文
「語源学習法」とは? (「連想式にみるみる身につく 語源で英単語」所収のコラム)
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「語源で英単語」の関連書籍

以下に、「連想式にみるみる身につく 語源で英単語」の序文をご紹介いたします!

「語源で英単語 連想式にみるみる身につく」の
序文をご紹介!

「はしがき」より

英語がそのまま,あるいは多少変化して日本語に取り込まれたカタカナ語,いわゆる外来語の中には,英単語学習を容易にする重要な手がかりやヒントがたくさん隠されています.たとえば,自転車で「足」を乗せてこぐ部分をペダル(pedal),「足」の爪に塗るのをペディキュア(pedicure)といいますが,私たちはふだん,これらの単語の本来の意味をふり返って考えることはありません.しかし,ちょっと立ち止まって考えてみると,両者に共通しているpedには「足」の意味があることに気づくはずです.

cureが「治療(する)」という意味だと知っている方は,pedicureの原義が《足(ped)の治療(cure)》だということがわかると思いますが,pedicureは単に「足の爪の手入れ」だけでなく,「足の治療」や「足の専門医」などの意味でも使われるのです.また,ペディキュアよりなじみ深いマニキュア(manicure)が「手の爪の手入れ」であることは言うまでもありません.語根のmaniは「手」を表しますが,これに関しては,本書の82ページをご参照ください.

このように,カタカナ語は,すでに日本語の一部として使われているために,ふだんはその言葉の意味を意識しませんが,ひとたび語根の意味に注意を払うことによって英単語学習の効率性がいっそう高まるのです.では,次の英単語を見てください.

centipede / impede / biped / expedition / peddle / expedite / pedometer

察しの通り,これらはすべて「足」に関係する意味を持った言葉です.centipedeは[cent(i 百)+足]で「百足(ムカデ)」,impedeは[足をim(中に)入れる]から「妨げる」,bipedは[bi(2つの)足]から「二足動物」,expeditionは[足をex(外に)向ける]ことから「探検」,peddleは[le(繰り返し)足を運ぶ]ことから「行商する」,expediteは[足かせをex(外す)]ことから「手早く片づける」,pedometerは[足をmeter(測る)]から「万歩計」というように,みるみるうちに暗記が定着していくといった具合です.

語根のpedはラテン語に由来しますが,これはギリシア語ではpodやpousに形を変えます.「三脚」はtripod,護岸用の4脚波消しブロックは,「テトラポッド(Tetrapod)」,8本足の「タコ」はoctopusです.ちなみに,これらのpedやpodは音を変えて,foot(足)として,英語の中に入ってきました.このように,pedという語根とその他の語根や接頭辞・接尾辞などと結びつけることによって,体系的に学習できる,というのが語源学習の最大のメリットと言えるでしょう.

本書では導入部分として,カタカナ語を取り上げ,それにイラストを付すことにより,左脳と右脳の両方を刺激して暗記を定着させることを狙いとしました. また,紙面の関係でイラスト化できないものに関しても,読者の方々が独自にイラストをイメージすることによって,右脳に焼付けながら効率的に学習することが可能となります.たとえば,先にあげた単語のうち,百本足を持った「ムカデ(centipede)」,足を入れて動作を「妨げる(impede)」,足かせを外して「手早く片付ける(expedite)」などをイメージすることによって,より印象付けられるでしょう.

centipede impede expedite

語源学習の2番目のメリットは未知の単語に出会った時の対処法にあります.たとえば,I forgot to bring my notes, so I had to improvise.という文の意味を考えてください.最後の動詞improviseを初めて見る読者の方が多いと思いますが,「楽譜を持って来るのを忘れたのでimproviseしなければならなかった」まで訳せれば,もうわかったのも同然です.improviseは3つのパーツ[im(〜でない)+pro(前もって)+vise(見る)]から構成されています.つまり,「前もって楽譜を見ないでする」ことから「即興で演奏する」という意味であることが推測できるでしょう.

2003年11月に明日香出版社から出版した拙著『語源とイラストで一気に覚える英単語』は発売と同時にオンライン書店のアマゾンの和書総合で,2日間に渡って1位の座に輝きました.これには,企画に協力いただいた,英語学習サイト「英語を学ぶすべての人へ」を主宰する中田達也氏の影響力も大きいと思いますが,イラストで右脳に焼き付け,語源で左脳に定着させ,さらに例文で語法を確認させる,という様々な創意工夫が功を奏した結果であったと思われます.その間,読者の方々からたくさんの励ましの言葉をいただくと同時に様々なご意見やご批判をいただき,以来,「究極の語源本とは何か?」を模索し続けてきました.そして,昨年,縁あって学習研究社の芳賀靖彦氏の賛同をいただき,1年以上をかけて,今回の語源本の決定版の出版にたどり着くことができました.本書『連想式にみるみる身につく 語源で英単語』の出版によって,英単語の語源学習が,再び社会の脚光を浴びることを願ってやみません.

最後になりますが,本書を編纂するに際し,今回の企画に多大なる関心を示していただき,監修を快諾していただいた我が尊敬する恩師・ウィリアム・カリー神父(前上智大学学長)に,この場を借りて深い感謝の意を表したいと思います.

2007年10月  著者 清水建二

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「語源で英単語 連想式にみるみる身につく」掲載のコラムをご紹介


(「連想式にみるみる身につく 語源で英単語」には、「英語を学ぶすべての人へ」主宰者の中田による以下のコラムも所収されています)

「語源学習法」とは?

語源学習法とは、「英単語をパーツ(以下、word parts)に分解し、word partsの意味を組み立ててその単語の意味を理解する」という学習法のことです。例えば、predict(「予言する」・本書P.37)という英単語は、以下のように分解することができます。

predict = pre(前に)+ dict(言う) = 前もって言う→予言する

このように、英単語をword partsに分解して意味を覚えるテクニックが語源学習法です。

語源学習法の3つのメリット

語源学習法には以下のような3つの利点があります。

1) 単語の長期的な保持が可能になる!
語源学習法を実践することで、英単語に関する記憶が強固になります。例えば、「predict = 予言する」と丸暗記をするのではなく、「predictは前もって(pre)・言う(dict)から予言する」と理屈をつけて覚えることで、より長期的な保持が可能になります。

2) 未知語の意味推測が可能になる!
語源を学習することにより、リーディングやリスニングで出会った未知語の意味推測が容易になります。例えば、predictという単語の意味を知らなかったとしても、preとdictというword partsの意味を知っていれば、それらを手がかりにpredictの意味を推測することができます。

3) 単語の体系的・効率的な学習が可能になる!
1つのword partの意味を習得することで、複数の単語を学習する手がかりを得ることができます。例えば、「pro/pre = 前に、前の」ということを覚えておけば、predict, progress, preview, prejudice, preludeなど、数多くの単語を学習するヒントになります。

研究によると、"14 Master Words"と呼ばれる英単語に含まれるword partsの意味を学習することで、14,000以上の英単語の意味を推測する手がかりが得られることが示されています。このデータから、語源学習法がいかに効率的な学習テクニックであるかがわかりますね。

本書の効果的な活用法

ステップ1:イラストやカタカナ語を足がかりにword partsの意味を学習する

語源学習をするためには、まずは基本的なword partsの意味を学習する必要があります。word partsの意味を学習する上では、カタカナ英語や既知の単語をきっかけに覚える方法が有効です。例えば、以下の表をご覧ください。

Word part 覚え方 関連語 本書関連ページ
cap = 頭 キャップ(cap)は頭にかぶるもの captain, capital, escape, capable. p. 18-19
fer = 運ぶ フェリー(ferryboat)は荷物を運ぶ船 offer, prefer, transfer, suffer. p. 50-53
fin = 終わる finishは終わりにすること final, finale, finalist, infinite. p. 56-57
flo/flu = 流れる フローチャート(flow chart)は流れ図 influence, flood, fluent, affluent. p. 58-59

上のように、cap(帽子)やfinish(終える)といったおなじみの単語を足がかりとして、word partsの意味を効率的に覚えることができます。

本書のイラストおよび"Back to Roots"欄では、word partsの意味を覚えるきっかけとなるカタカナ語や基本的な英単語をご紹介しています。まずはイラストと"Back to Roots"を活用して、語源学習の基礎となる100のword partsの意味を覚えてみましょう。

ステップ2:word partsを元に見出し語の意味を理解する

ステップ1でword partsの意味を覚えた後には、語源の知識を元に未知語の意味を習得してゆきましょう。本書では収録している100のword partsについて、それぞれ9程度の見出し語をご紹介しています。ステップ1で学習したword partsの知識を元に、単語の成り立ちを1つ1つ丁寧に確認しながら意味を覚えてゆきましょう。

見出し語を学習する際には、まず例文やword partsを元に単語の意味を推測し、その後に初めて和訳を確認するようにしましょう。具体的には、以下のような手順に従うと良いでしょう(P. 37の見出し語predictを例にとります)。

1) 例文から英単語の意味を推測する
まずは紙や赤シートなどで和訳を隠しておき、例文をヒントにpredictの意味を推測してみましょう。

2) 「語源de連想」欄でword partsの意味を確認する
次に、「語源de連想」欄でword partsの意味を確認してみましょう。「語源de連想」欄には、「pre(前もって)+ dict(言う)」と書かれています。
predictは「前もって言う」ことなので、「予測する」・「予言する」といった意味ではないかと想像できます。

3) 和訳と例文訳で、単語の意味を確認する
最後に、日本語訳を確認しましょう。すると、「predict 【動】予言する、予測する」とあり、先ほどの予測が正しいことが確認できました。

上のように、「1. 例文からpredictの意味を推測する」→「2. 『語源de連想』からpredictの意味を推測する」→「3. 和訳を見てpredictの意味を確認する」という手順を経ることで、predictの意味に関する記憶がさらに強固なものになります。推測のプロセスを経ずに和訳をすぐに確認してしまうと、その時は覚えたつもりになっても、長期的な記憶にはつながらないので注意が必要です。


「英単語学習」というと、「無味乾燥でつまらない」・「退屈だ」というイメージを持たれている方が多いかもしれません。単語の学習は"at best boring, and at worst painful"という指摘さえあります。英単語とその和訳を表面的に結びつけるだけの機械的な暗記学習は、確かに退屈で苦痛なものかもしれません。

しかし、語源を意識して理屈をつけて意味を覚えてゆくことで、英単語学習は合理的で興味深い、知的な活動になります。「無味乾燥になりがちな単語学習を、興味深い発見の連続に変えてくれる」という点は、語源学習法の隠れたメリットと言えるかもしれません。本書を使って語源学習法を実践することで、「退屈で苦痛」という従来の英単語学習のイメージがきっと一変することでしょう。

単語レベルに関する解説

本書では、見出し語の中で特に重要な単語には*印をつけています。*印をつけるにあたっては、コーパス(現代英語の大規模なデータベース)における単語の頻度(登場回数)や、日本人英語学習者への有用度などの指標を参考にしました。単語レベルの目安は以下の通りです。

*** 基本単語。中学〜高校初級レベル。
** 重要単語。高校中級レベル。
* センター試験・大学入試レベル。

(参考文献)Nation, I.S.P. (1990). Teaching and Learning Vocabulary. Newbury House, Mass.

監修者 中田達也

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「語源で英単語 連想式にみるみる身につく」の一部をダウンロード!
以下のリンクから、「連想式にみるみる身につく 語源で英単語」の一部をPDF形式でダウンロードすることができます。

「はしがき」 P.2〜P.3
「はしがき」「語源学習法コラム」 P.4〜P.5
「語源学習法コラム」 P.6〜P.7
「cap = 頭」 P.18〜P.19
「ped(e), pod, pus = 足」 P.112〜P.113

※実際の紙面の色と異なる場合があります。

(PDFファイルの閲覧には、Adobe Readerが必要です。こちらより、無料で入手することができます)


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語源で英単語 連想式にみるみる身につく」のご購入は……

「連想式にみるみる身につく 語源で英単語」は、オンライン書店および全国の書店で好評発売中です!

書名: 「連想式にみるみる身につく 語源で英単語」

著者: 清水建二

監修: William Joseph Currie・中田 達也

発行: 学習研究社

価格: 1,785円(税込)

発売日: 2007年12月13日

備考: CDおよび文字が消える赤シート付き。

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「語源で英単語 連想式にみるみる身につく」の関連書籍

「連想式にみるみる身につく 語源で英単語」の関連書籍としては、以下の2冊があります。

>>「語源とイラストで一気に覚える英単語」
>>「HYPER 語源とイラストで一気に覚える英単語」

「英語を学ぶすべての人へ」主宰者の中田によるその他の著作に関しては、以下のページをご覧ください。

>>「英語を学ぶすべての人へ」・「著作・英語教材紹介ページ」

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