「英語を学ぶすべての人へ」 > MD(ミニディスク)を使った英語学習のススメ 

英語学習に適したMDの選び方 実践編


それでは、実際に私が今までに愛用した/愛用しているMDラジカセ、MDウォークマンをご紹介します。みなさんのMD機器選びのご参考になれば幸いです!

私が愛用したMDウォークマンたち

1. MZ-R30(SONY)

ソニーのMDウォークマン(録音・再生機)

1996年10月発売(1997年8月購入)
定価:48,000円(税別)
録音再生機
MDLP:非対応
現在のMDウォークマンに比べると、かなり厚みがあり、重かったのですが、編集機能などは全く遜色ありませんでした。年に数回修理に出しましたが、1997年から2002年まで約5年間も使用できたことを考えると、十分元が取れたといえるでしょうか? このMDウォークマンがなかったら、「英語を学ぶすべての人へ」は存在しなかったかもしれません!?

2. DMC-L5-L(Kenwood)

1999年11月発売(2000年7月入手)
定価:30,000円(税別)
再生専用機
MDLP:非対応
私が唯一所有している再生専用機。これはある大会で商品としていただいたものなのですが、残念ながらほこりをかぶることが多くなっています…… というのも、再生専用機ではMDを編集することができないので、ダイアログで気になった箇所があってもトラックマークをつけておくことができないからです。再生専用機は、音楽を聴く分には全く申し分ないのですが、英語学習にもMDを使いたいという方にはお薦めできません

3.MZ-R909(SONY)

2001年8月発売(2002年4月購入)
定価:オープン価格
録音再生機
MDLP:対応
いよいよ、私もMDLP対応機を購入しました。80分間のディスクでは、従来では15分間の番組を5回分しか録音できませんでしたが、MDLPでは21回分も録音でき、便利です。これは録音再生機ですが、一昔前の再生専用機と遜色がないほど薄型、軽量で、時代の流れを感じます。このモデルは、現在でも愛用しています。

2.私が愛用したMDラジカセ・コンポたち

1.Clavia RC MD 330

2000年7月発売(2001年10月購入)
定価:49,800円(税別)
録音再生機
MDLP:対応
ラジオのタイマー録音:可(1つのみ設定可)
PC接続:不可


私がはじめて購入したMDラジカセです。NHKのラジオ講座をタイマーで録音することができるので、非常に重宝しました。しかし、タイマーが1つしかセットできないので、朝の「スペイン語講座」と夜の「ビジネス英会話」を両方録音したい、などというときは、一回一回タイマーをセットしなおさねばならず、少し不便でした。

2.CMT-C7NT

2001年12月発売(2002年6月入手)
定価:オープン価格(税別)
録音再生機
MDLP:対応
ラジオのタイマー録音:可(3つまで設定可)
PC接続:可(USB)


これは実は懸賞で当たったのですが、「MDLPに対応」、「PCに接続してディスクの編集もできる」、といいことづくめのMDラジカセです。Claviaでは1つしかセットできなかったタイマーも3つまでセットできますので、複数のラジオ講座を録音したい際には大変便利です。MDを英語学習に使うことをお考えの方は、「タイマー設定件数」という細かいスペックまで気にされた方がいいでしょう。このモデルも、現在でも愛用しています。

結論: 英語学習に使うMD機器の選び方

ということで、私なりのMDを使った英語学習のメリットや、MDを購入する際のチェックポイントをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 気をつけていただきたいのは、世の中のほとんどのMD機器は、語学学習よりも音楽鑑賞を念頭において設計されているようだ、ということです。

たとえば、英語学習にMDを使っていると、曲を再生しながらトラック・マークを連続してつけたくなることがあります。SONYのMZ-R30、MZ-R909などならそれも問題なくできるのですが、例えばClaviaなどの場合、一回トラック・マークをつけると、ディスクの一番先頭まで勝手に巻き戻ってしまいます。「音楽を聞く際に、連続してトラック・マークをつけることなどないだろう」という前提でそのような仕様になっているのでしょうが、MDを英語学習に使用したいと考えるユーザーにとっては、トラック・マークをつけるたびに先頭まで巻き戻っていてはたまりません。カタログなどで細かい仕様を確かめた上で、お好みのモデルを買われるといいでしょう。

ここで一つ申し上げたいのは、「英語学習のツールにお金をケチってはいけない」ということです。私もMDラジカセを買う際に、少し古いClaviaを買ったために、タイマー録音が1件までしかできなかったり、PC接続ができなかったりして、あとあと苦労しました。お金を少しケチって機能の少ないモデルを買うと、手間がかかるので以後の英語学習の効率が落ちるので、はじめから少し無理をしてでも高いモデルを買った方が、長期的にはプラスがマイナスを上回るでしょう。機能の少ないモデルを買うと、録音や編集が面倒くさくなって、モチベーションが下がって、結局長続きしないで……、という悪循環につながるおそれもあります。

私の尊敬するある英語の先生が、「2万5千円の電子辞書を高いと思ったら、その人の知性の限界」というようなことをおっしゃっていました。少し挑発的な感じもしますが、ツールにお金をケチっては、以後の英語学習の質・効率が悪くなり、長い目で見たらその人のためにもならない、ということでしょう。

5つのMD機器を使ってみて、中には英語学習にはあまりお薦めできないものがある、と身をもって知った私の経験からしても、MDにお金をケチってはいけないな、とつくづく思います!

と、色々と書いて来ましたが、MD機器は結構速いペースで発売されているため、ここで紹介しているモデルのほとんどは既に生産完了してしまっているようです。

↓ 以下のサイトで実際にMDコンポ、MDウォークマンを検索、購入することができますので、私がご紹介した条件にあったモデルを探してみて下さい!

ベストセラーMDコンポ
ベストセラーMDウォークマン (from Amazon エレクトロニクスストア)

(皆さんの中でお薦めの機種などがありましたら、こちらまでメールで教えてください!)

(おまけ)MDに関する雑学

1.MDにメタル・ ノーマルの区別はない

カセットテープにはメタル、ノーマルといった区別がありますが、MDにはありません。MD機器であれば、どんなディスクでも扱うことができます。ただ、既に述べた通り、MDLP方式で録音したMDは、MDLP非対応の機器では再生/編集できないということにお気をつけ下さい。

2.マイクをつなげばテープレコーダーの代わりにもなる!

一昔前は、MDのことを「小さなCD」と考えている人が多かったようです。しかし、ここまで読まれた方なら既にお判りの通り、MDは録音機能はもちろん、カセットより高度な編集機能も備えていますので、カセット・テープ、CDの代役に十分なりえます。MDラジカセを購入したり、MDとラジカセとをつなげれば、CD、カセット・テープ、ラジオの音声を一括してMDで扱うこともできるようになります。外付けのマイクを接続すれば、講演会や会議なども録音できますので、テープレコーダーの代わりにもなります。

つまり、MDは「小さなCD」どころか、カセット・テープ、CD、テープレコーダーの代役になりえるもので、更に、長時間の録音時間と、自由度の高い編集機能という独自の特性をも持ち合わせているということです。

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