外国語教育学研究のフロンティア:四技能から異文化理解まで

東京大学外国語教育学研究会(FLTA)の顧問である岡秀夫先生のご定年に合わせて、『外国語教育学研究のフロンティア−四技能から異文化理解まで−』という論文集を出版いたしました。

詳細は以下の通りです。

外国語教育学研究のフロンティア−四技能から異文化理解まで−書名:『外国語教育学研究のフロンティア−四技能から異文化理解まで−』(On the Frontiers of Foreign Language Education: From four skills to intercultural communication)

編著:東京大学外国語教育学研究会(FLTA)

版元:成美堂 

価格:2,940円(税込)

発行:2009年1月



目次

執筆者 タイトル
  はじめに
    目次

第1章 語彙・文法知識

中田達也

第二言語語意習得における肯定証拠の役割−プロトタイプ・項目学習・体系学習の観点から−

飯田毅

What is the role of the Words in Sentences Test for Japanese learners of English?

小森和子

二言語併用者の単語認知処理モデルの構築−第二言語としての日本語の同形語の処理過程を通して−

津村敏雄

日本と韓国の英語教科書における使用語彙の比較研究−語彙リストとの計量的分析を通して−

第2章 話す・聞く

金菊煕

発話知覚におけるNSとNNSの類似点と相違点

東矢光代

英文リスニングにおける語彙学習・認識訓練効果の行動分析学的検証

松野和彦

What shall we do with the syllabic nasal in Japanese?: An essay in practical phonetics of English and Japanese

竹内京子・荒井 隆行

日本人学習者のフランス語鼻母音生成時の方策−F1変化をもたらす調音方法の観察−

第3章 読む・書く

飯野厚

Simple View of Readingモデルにもとづく音読力およびリスニング力と読解力の関係

金澤洋子

Paraphrasing in L1 and L2: Proficiency and the effects of learner noticing

奥切恵

Observations on feedback and revisions in second language learners' writing

第4章 学習者要因

稲垣善律

英語学習者の動機づけ,習得目標,学習行動の関係性

齊藤良子

英語学習に対する好意度の学習ビリーフとストラテジーへの影響

藤井彰子

Individual differences in task-based second language production:A case study of learner profiles

第5章 カリキュラム・シラバス

岡秀夫

ウィーンを中心とした英語教育改革−CEFRの応用と展開−

中村隆

中学校英語でのCan-Do Statementsの応用 −日常の到達目標試案−

松山明子

ウェールズのバイリンガル教育

吉島茂

外国語教育における言語ゲーム−Bingo からdebate まで−

第6章 異文化理解

藤尾美佐

異文化間コミュニケーションにおける方略的能力の役割再考−コミュニケーション方略研究の課題と可能性−

四宮瑞枝

外国語授業における異文化学習のアプローチ−スペイン語の授業実践を例として−

古川敏明

“Don’t get judgmental. Relax. It’s fun. It’s comedy!”: Crossing, mockery, and stake inoculation in Local comedy

友田路

帰国子女の第二言語保持への取り組みの変遷−通史的観点から見た帰国子女の量的・質的変化−

大橋理枝

質問項目の曖昧さが回答に与える影響について−横型/縦型−個人主義/集団主義尺度を用いての一考察−

  窪田三喜夫 ELT創設からFLTAへ 
  奥聡一郎 FLTAのその後の発展 
  岡秀夫 あとがき―お礼のことばに代えて―
    執筆者一覧
    和文索引
    英文索引

* 本書籍の刊行にあたり、多くの方より寄付を頂戴いたしました。心より感謝申し上げます。