「英語を学ぶすべての人へ」 > MD(ミニディスク)を使った英語学習のススメ 

これからMDを使った英語学習をはじめる方へ……


これからMDを使った英語学習をはじめられる方は、以下のポイントに注意して、機器を選びましょう!

1.MDコンポとMDウォークマンは両方あった方がいい

MD機器を買う場合には、「MDコンポを買う」と「MDウォークマン機を買う」という2つの選択肢があるわけですが、結論から言うと両方買うのがベストです。まず、MDウォークマンなしにMDコンポだけ買うと、MDを聞ける場所が自宅に限られてしまいます。忙しい現代人である我々としては、通勤時間、通学時間、休み時間など、細切れの時間を利用して英語学習にあてたいものです。そのためには、時間さえあればどこでも英語に接する機会を与えてくれるMDウォークマンをぜひとも買いたいものです。

MDウォークマンに加えてなぜコンポも必要なのかというと、それはラジオ講座をタイマー録音するためです。MDウォークマンでもラジカセに接続すれば、外部入力でラジオ講座をMDに録音することができます。しかし、そうするためには手動で番組を録音しなくてはなりません。「講座のオンエア中はラジカセの前にいることができて、しかも毎回忘れずに講座を録音できる」という強い意志のある方にはいいでしょうが、意志の弱い方は三日坊主で終わってしまう可能性が大きいため、ラジオ付のMDコンポを購入するのがいいでしょう。

ラジオ付のMDコンポ(MDラジカセ)であれば、タイマー録音ができるため、とても便利です。「帰宅したら、自動的にMDに英語教材が録音されていた」という便利な感覚を是非味わってみて下さい。


2.MDコンポ/ラジカセの選び方

(1)MDLP対応機を買うべし

MDLP対応機であれば、80分間のMDに、4倍の320分間分を収録することができます。録音時間が長いと、多くの番組を一つのMDに集約でき、何枚ものMDをとっかえひっかえ使う必要がないため、大変便利です(MDLPの詳細は、1ページ目をご覧下さい)。

(2)ラジオがタイマー録音できる機種を買うべし

ラジオ講座がタイマーで録音できないと、手動でラジオ講座を録音しなくてはならないため、MDウォークマンをラジカセに接続して録音するのと結局変わりがなく、わざわざMDコンポを買う意味がありません。しかし、現状ではほとんどのコンポでラジオをタイマー録音できますから、特に気にする必要はないでしょう。

欲を言えば、タイマーを複数セットできる機種が理想です。私が以前使用していたPanasonicのRX-DS8という機種は、タイマーが1個しか設定できなかったため、朝の「NHKラジオニュース」と夜の「ビジネス英会話」を両方録音したい、という際には毎回設定を変えなければならず、非常に手間がかかりました。

しかし、タイマーが複数設定できれば、「NHKラジオニュース」と「ビジネス英会話」のタイマーをあらかじめ設定しておき、必要に応じてそれらをOn/Offするだけで複数の番組を定期的に録音することができ、とても便利です。

(3)PCに接続できる機種を買うべし

こちらも最近は多くの機種が対応していますが、USBケーブルなどでPCに接続できるMDコンポ/ラジカセは非常に便利です。くわしくは1ページ目に書きましたが、PCの画面上でMDの編集ができるからです。


3.MDウォークマンの選び方

(1)MDLP対応機を買うべし

これはMDコンポと同様です。録音時間の長いMDLPに対応しているものの方が、何かと便利です。ひとつ気をつけていただきたいのは、MDLPに対応したコンポで録音したMDを聞くためには、MDウォークマンもMDLPに対応している必要がある、ということです(MDLPに対応したコンポで、あえて通常の録音時間で録音するのなら別ですが)

「MDコンポはMDLP対応のものを買ったけれど、ウォークマンは対応していないものでいいや」というのは、宝の持ち腐れですのでご注意を。

(2)再生専用機ではなく、録音/再生機を買うべし

MDウォークマンには、大きく分けて2つの種類があります。それは、「再生専用機(player)」と呼ばれるものと、「録音・再生機(recorder/player、通称「録再機ともいう」)」と呼ばれるものです。その名の通り、「再生専用機」は既に録音したMDを再生することしかできず、「録音/再生機」であれば、再生に加えて録音機能もあります。

「自宅のMDコンポでラジオ講座を録音するのだから、携帯するMDウォークマンは再生専用機でいいだろう」と思いがちですが、それは大きな誤解です! なぜなら、録音専用機では、その名の通り再生しかできず、MDの編集もできないからです。一方、録音・再生機であれば、「録音」・「再生」に加えて、既に録音されたものを「編集」することもできます。

1ページ目にも書いた通り、MD英語学習の優れたところは、不要な解説の部分を「削除」したり、聞き取れなかった箇所の直前で曲を「分割」して、頭出しをしやすくすることです。

しかし、録音専用機ではこの編集機能が一切使えないのです。つまり、せっかくの編集機能がウリであるMDを使っているにも係わらず、その内実はカセットを使用した英語学習と大差がない結果になってしまうため、注意が必要です。

せっかくカセットでは面倒な頭出しや、曲の分割ができるMDを使うのですから、録音・再生機を買うことを強くお勧めします。お金をケチって再生専用機を買ってしまうと、「安物買いの銭失い」になりかねません(かくいう私も、実は再生専用のMDウォークマンを一台持っていますが、今はほこりをかぶっています……)

(3)耐久性に優れたものを買うべし

最後に一つ付け加えるなら、英語学習に使用するMDウォークマンは耐久性に優れていないといけません。なぜなら、英語学習に使用するとなると、こまめに「巻き戻り」、「早送り」、「停止ボタン」を押したり、「分割」、「削除」、「移動」といった編集機能を多用することになるからです。

リモコンを頻繁に操作していたり、編集をたくさんしていると、MDウォークマンはすぐ壊れてしまいます。たとえば、私はSONYのMZ-R30という録音再生のMDウォークマン(1996年発売の非常に古いモデルです)を6年間使用していましたが、1年間に3〜4回のペースで修理に出していました。

とはいっても、別に私が買ったMDの性能が特に悪かったというわけではないようです。私が考えるに、ほとんどのMDウォークマンは、「MDとは音楽鑑賞に使用するものである」という前提で製造されているのではないでしょうか? 音楽鑑賞に使用するのであれば、一回録音してしまえば編集することはそれほど多くありませんし、一つの曲を聴き始めたらすくなくとも4〜5分はリモコンを操作しません。

音楽鑑賞のための使用を前提として製造されたMDウォークマンを英語学習に使用すると、機材にかなり無理強いをすることになり、すぐに調子が悪くなってしまうようなのです。現在使っているMZ-R909という録音再生MDウォークマンも、使い始めて1年ちょっとで、リモコンの調子が悪くなってきました(ちなみに、メーカー保証は1年間です。これがうわさのソニー・タイマーか!?)

したがって、MDウォークマンを購入する際は、薄型で軽そうだから、という基準で選ぶのもいいとおもいますが、英語学習機として酷使されるのに耐えうる耐久性を持っているか?、ということも基準として選ばれるといいでしょう。音楽鑑賞機としての使用を前提とした(と少なくとも私には思える)MDウォークマンを英語学習に使う以上、故障は避けられないものだからです。

--- * ---

次のページでは、私が実際に愛用したMDたちをご紹介します……

次のページへ進む

【英語を学ぶすべての人へ クイック・リンク】
TOEIC 英検 TOEFL TOEFLライティング 国連英検 通訳ガイド国家試験 CASEC PhonePass GTEC
はじめに MDを使った英語学習 NHKラジオ英語講座のススメ 英語学習を科学する 語源で覚える英単語(改訂版) 英語の発音を良くするには その他
役に立つものたち 役立たずなものたち 掲示板 英語相談室 お便り紹介 リンク
アメリカ交換留学記 作者の日記 作者の紹介 作者へのコンタクト サイトマップ

1 / 2 / 3

「英語を学ぶすべての人へ」 > MD(ミニディスク)を使った英語学習のススメ